10 Disappearing Jobs In USA.
今週9月5日に、米8月雇用統計が予定されていますね。
予想の前に、こんなお話で盛り上げていきましょう。題して、「アメリカで失われつつある10の職業」。2012年を起点に過去10年間に変化したアメリカの産業構造が見受けられます。日本とは事情が異なりますが、貴重なデータではないかと。24/ウォールストリートが教えてくれるランキングは、以下の通り。
10位 半導体加工業者
過去10年間の減少率→51%
過去10年間の減少幅→2万2250人
2012年の就業者数→2万1380人
年収・中央値→3万3020ドル(323万5960円)
・・・アジアにお株を奪われ、競争力が失われている現状を映し出しております。
9位 印刷前工程業者
過去10年間の減少率→54%
過去10年間の減少幅→4万7950人
2012年の就業者数→4万4120人
年収・中央値→3万7260ドル(365万1480円)
・・・紙媒体がオンラインの追撃を受け、減少トレンドに突入。
8位 ワード・プロセッサー/タイピスト
過去10年間の減少率→54%
過去10年間の減少幅→11万2640人
2012年の就業者数→9万6560人
年収・中央値→3万5270ドル(345万6460円)
・・・パソコンの普及とともに、需要が低下してこの状況。
7位 ニット・製織機関連
過去10年間の減少率→57%
過去10年間の減少幅→2万8300人
2012年の就業者数→2万1110人
年収・中央値→2万6540ドル(260万920円)
・・・中国をはじめパキスタン、最近ではバングラデシュの追撃を受けております。
6位 コンピューター・オペレーター
過去10年間の減少率→59%
過去10年間の減少幅→10万1080人
2012年の就業者数→7万1560人
年収・中央値→3万8390ドル(376万2220円)
・・・アウトソーシングの結果が見て取れます。
5位 レンガ・石造り職人
過去10年間の減少率→60%
過去10年間の減少幅→3万6430人
2012年の就業者数→2万4310人
年収・中央値→2万8220ドル(276万5560円)
・・・建築様式が変化するとともに、産業自体が後退気味。一説では保険業者との兼ね合いで簡易型の住居を建設する業者が増加中とのこと。ニュージャージー州を中心に、ハリケーン「サンディ」の被害拡大につながったとされています。
4位 ドリル・ボーリング関連
過去10年間の減少率→60%
過去10年間の減少幅→3万1070人
2012年の就業者数→2万660人
年収・中央値→3万3940ドル(332万6160円)
・・・建設前に土壌を調査する上で欠かせないものの、現在は自動化の波に襲われ斜陽産業に。
3位 左官屋・しっくい塗り
過去10年間の減少率→61%
過去10年間の減少幅→3万3250人
2012年の就業者数→2万1040人
年収・中央値→3万7130ドル(363万8740円)
・・・住宅バブル崩壊の痛手が残り、住宅市場が回復したとはいえ歴史的にまだ低い実体を裏打ちしています。
2位 大工補助
過去10年間の減少率→63%
過去10年間の減少幅→6万2030人
2012年の就業者数→3万5870人
年収・中央値→2万5550ドル(250万3900円)
・・・3位の上記に同じ。
1位 広告・販売促進マネージャー
過去10年間の減少率→65%減
過去10年間の減少幅→5万2670人
2012年の就業者数→2万8420人
年収・中央値→8万8590ドル(868万1820円)
・・・金融危機の爪あとが最も顕著に残るセクター。業績悪化で、直接打撃を受けるために断トツのトップです。また現状、同セクターはフリーランスを採用する傾向が高く、フルタイム雇用の回復が遅々として進まないという話も聞こえてきます。
Comments
マイリーが予告?オックスフォードが追加した単語がスゴイ Next Post:
アメリカ人の結婚までの道のりは?同棲から式費用まで