Bernanke Lifted Market With No Taper.
バーナンキFRB議長、やってくれました。
5月1日に公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文で「資産買取の拡大および縮小」
サマー・ラリーのバトンを緩和継続を表明したFedが引き継ぎ、ダウ平均とS&P500は祭りと化して過去最高値を更新しましたねぇ。年内にやってくるだろうQE縮小、10月か12月なんでしょうが、バーナンキ議長は記者会見で「予定外の記者会見を行う場合もある」と警鐘を鳴らす徹底っぷり。11月に予定外の記者会見に踏み切る余地を残す自由度をばっちり確保したいほど、金利上昇と財政引き締めのネガティブ・インパクトを意識しているようです。
してやったり?バーナンキ議長、会見で「市場は政策を指示できない」と断言。
以下、今回のFOMC声明文を受けたエコノミストの感想。恨み節が聞こえてくるかのようです・・。
バークレイズのマイケル・ゲイピン米エコノミスト
「米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文は、市場の100億-150億ドルの縮小予想と裏腹に買入縮小を見送った。声明文での主な変更点は金融引き締めの状況(金利上昇)への言及であり、皮肉にもFedのコミュニケーションによるものだ。決定が縮小に傾き向こう1年半から2年にかけ加速するとの見通しでも、経済指標が持続的な回復を保証するか見極める必要性を示している。経済・金融政策見通し(SEP)では、インフレと失業率とも2015年に長期的な目標レンジに到達していた。半面、FF金利見通しをみると2016年末で2.0%。中立水準とみなされる4%の半分にしか達していなかった点は、興味深い。」
JPモルガン・ファンズのデビッド・ケリー主席グローバル・ストラテジスト
「FOMCは、自動車販売台数が2008年以来、住宅販売は2009年以来で最高を達成しているにも関わらずQE縮小を見送るという軟弱な選択肢を採用したといえよう。過剰流動性の維持させるという損失を招きかねない。QE縮小を決定する材料を明確化したわけでもなく、いずれ今回の決定を後悔するのではないか。」
LPLフィシャルの投資ストラテジスト兼エコノミストのジョン・カナリー氏
「住宅ローン金利および貸出金利における金融市場の引き締め効果を懸念し、FOMCは市場の信頼を勝ち取るよりQE縮小を先送りすることを選んだと見込む。Fedは年内に実施すると確約しており、10月か12月かいずれかの時点で開始してくるだろう。」
F
FF金利見通し
FF金利の引き上げ予想
2014年末までの引き上げ→3人(前回3人)
2015年末までの引き上げ→12人(前回14人)
2016年末までの引き上げ→2人(前回1人)
※ FOMCメンバーはデューク理事、
FF金利の水準予想
▽9月時点(前回に続き、全般的に利上げ予想が後退しFF金利予
2013年)0.25%→17人
2014年)1.25%→1人、1.0%→2人、0.25%→1
2015年)3.25%→1人、3.0%→2人、1.5%→2人
2016年)4.25%→1人、4.0%→2人、2.75%→2
長期的予想)4.25%→3人、4.0%→10人、3.75%→
▽6月時点(前回に続き、全般的に利上げ予想が後退しFF金利予
2013年)0.5%→1人、0.25%→18人
2014年)2.5%→1人、1.0%→3人、0.25%→15
2015年)3.0%→3人、2.0%→1人、1.5%→3人、
長期的予想)4.5%→3人、4.25%→3人、4.0%→9人
成長率 長期的成長見通しは2.3-2.5%(前回2.3-2.5%)
2013年 2.0-2.3%(6月時点2.3-2.6%)
2014年 2.9-3.1%(6月時点3.0-3.5%)
2015年 3.0-3.5%(6月時点2.9-3.6%)
2016年 2.5-3.3%
失業率 長期的失業率見通しは前回通り5.2-6.0%(前回5.2-6
2013年 7.1-7.3%(6月時点7.2-7.3%)
2014年 6.4-6.8%(6月時点6.5-6.8%)
2015年 5.9-6.2%(6月時点5.8-6.2%)
2016年 5.4-5.9%
インフレ(PCE) 長期的見通し2.0%(前回は2.0%)
2013年 1.1-1.2%(6月時点0.8-1.2%)
2014年 1.3-1.8%(6月時点1.4-2.0%)
2015年 1.6-2.0%(6月時点1.6-2.0%)
2016年 1.7-2.0%
コアインフレ(食品・エネルギーを除くPCE)
2013年 1.2-1.3%(6月時点1.2-1.3%)
2014年 1.5-1.7%(6月時点1.5-1.8%)
2015年 1.7-2.0%(6月時点1.7-2.0%)
2016年 1.9-2.0%
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