Which Car Is The Best Selling In The America’s Wealthiest Zip Code?
子供の頃、お金持ちが保有する車といえばヤナセの黄色いステッカーが張ったBMWやメルセデス・ベンツでした(訂正:BMWはかつてバルコム・トレーディングが正規輸入代理店で1981年から同社を買収したBMWジャパンに移り、ヤナセでの取り扱いは03年からでした。お詫びとともに訂正いたします)。
ざっくり30年がたった今、ニューヨークに住んでいますとラッパーの間で「ビーマー」との愛称で親しまれるBMWはどちらかといえば大衆車に近い。リースだと月々3万円近くで乗れる、という手ごろ感が魅力なんでしょう。
では、アメリカ富裕層が選ぶ車はというと・・・。郵便番号別でみた1-8月の販売動向が教えてくれます。
自動車情報サイト大手エドマンズ・ドットコム、フォーブス誌、R・L・ポーク社の調査によりますと、全米住宅価格・中央値トップ25地区の1-8月新車販売台数で最も人気が高かったブランドはBMW、アウディ、ベンツ、レクサスでもなく・・・セダン「モデルS」。そう、現実世界のトニー・スタークとの誉れ高いイーロン・マスク率いるテスラの電気自動車(EV)でございます。
住宅価格の中央値レンジが430万-670万ドル(4億2140万円-6億5670万円)の25地区のうち、テスラは実に8地区でトップに輝きました。カリフォルニア州のポートラ・バレー、同州ロスアルトス・ヒルズ、同州アサートンなどでは、1-8月期の新車販売台数のシェアは2桁を記録。住宅価格・中央値で全米トップのアサートンでは、実に15.4%にも及んだんです。
全米住宅価格・中央値ランキング別、1-8月期新車販売動向に占めるテスラの割合はこちら。
カリフォルニア州と比較すると、ニューヨーク州でのシェアが低いことに気づかれましたか?NY州でのテスラの割合は良くて1%に乗せる程度で0.3%程度がザラなのに、なぜこうも西高東低なのか。NYが充電スタンドが決定的に不足しているだけじゃないんです。
EVであるテスラ購入者には7500ドル(73万5000円)の連邦税控
テスラがカリフォルニア州パロアルトに本社を構えているのも、地元アメリカ人富裕層の愛着をそそるのかもしれません。「モデル S」の価格は7万1000ドル(695万8000円)から。日本でも予約開始済みで、2014年春に納車予定なんですね。環境に配慮するリッチ層が公道でデビューさせると、憧れの人気車種として急上昇するのか注目です。
テスラに次ぐブランドはというと。
出ました!定番のメルセデス・ベンツです。米10月新車販売台数でも、半月に及ぶ政府機関の閉鎖にはお構いなし。前年同月比25.4%増の3万69台と過去最高を達成し、当然ながら米国高級車部門では王座を奪回してます。2位のB
全米住宅価格・中央値ベスト25地区で人気の車一覧は、こちら。
健闘した車種はクライスラーの「ジープ・ラングラー」、BMW「3シリーズ」、フォードのピックアップ・トラック「Fシリーズ」でした。ピックアップトラックやジープが入るところが、アメリカらしいですね。日本車では、「レクサスRX」のみ順位に食い込んでました。2011年に東日本大震災が発生するまで米国新車販売台数で11年間トップに君臨したレクサス、巻き返しに期待したいです。
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