Cohabitation Is Not The Villain Of High Divorce Rate In US.
アメリカの離婚率、ご存知ですか?
はい、ざっと50%です。世界各国別ランキングでは、堂々10位なんです。2組に1組が離婚の末路をたどってしまうなんて、大枚をはたいて執り行う結婚式の意味を考えさせ直されますよね。ただこの数字は、結婚した人数から離婚した人数を割ってはじき出した数字。普通離婚率、すなわち1000人当たり人口でみた1年間の離婚件数でみると・・・3.6件で、上位からみて3位。いずれにしても、離婚率の高さは否めません。
アメリカの離婚実体、インフォグラフィック。詳細はこちらでどうぞ。
(出所 : dailyinfographic.com)
では、離婚の原因はなんなのでしょう?専門家の間では、離婚の原因「同棲」を挙げる傾向が高い。だからこそ、同棲を勧めないカウンセラーが多いんだとか。
ドキッとしたあなた、ご安心下さい。
ライブサイエンスによると、ノースカロライナ大学の社会学者であるアリエル・カッパーバーグ氏が通説に風穴を開けました!
現代家族評議会(CCF)向けに行った調査で、1995年、2002年、2006年版の米国家族動態調査データから結婚経験のある約7000人を抽出。いつパートナーと住み始めたのか、いつなぜ離婚したのかを丹念に掘り起こしていきました。この調査によると、「既婚者の3分の2は同棲経験済み」だったんです。すなわち、同棲が戦犯ではないことが明白になりました。
では、何が問題なのか。カッパーバーグ氏が注目したポイントは「同棲を開始した時期」=「年齢」。従来は「結婚した時期」に焦点をスポットライトを当てていたため見逃していた目からウロコの事実が、カッパーバーグ氏の調査で白日の下にさらされたのです。
その年齢とは・・・23歳。
23歳といえば、大学を卒業し社会へデビューする時期にあたります。新しい人との出会い、仕事上の付き合い、週末のパーティー・・・大学生では味わいきれなかった大人の醍醐味を堪能する年齢ですよね。おまけに新天地が大人のワンダーランド、ニューヨークともなれば甘美なる誘惑が怒涛のように押し寄せてくるわけです。ストリートを歩いてるだけでハローなんて当たり前、駐車していた車に挟まれた紙切れをみたら女性の名前入りで「Call me(電話して)」なんてメッセージが書かれていた・・・獰猛さでは天下一品な肉食系の世界なら、尚更です。ニューヨークでは、「引っ越して来て半年の新人には深入りするな」という鉄則があるほどですよ。なぜなら、降り注ぐ口説き文句に浮かれて真剣に恋人探しなんてしづらいからです。
大学でよく学んだ後は、よく働き、よく遊ぶ。新社会人でお給料がスズメの涙だからといって恋人に甘えるより、ルームメイトでも見つけて自分の生活を軌道に乗せた方が離婚のリスクを軽減できる、というお話でした。
(カバー写真 : reidwatts)
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