Hot Relationship Between Yellen And Dow Jones.
米株は17日、クリミア自治共和国で住民投票が実施された後で181ドル高もの大幅上昇を演じて引けました。
本当に、同選挙に絡む不透明性が後退しただけなのでしょうか?
翻って前週末の14日、ダウ平均は2月21日以来の安値で引けました。中国の景気減速およびシャドー・バンキング問題、ウクライナ情勢で世界景気に不透明が台頭するなか、イエレンFRB議長に緩和寄りスタンスを促すプレッシャーを掛けたようにもみえたんですよね。
ではFOMCを控え、イエレンFRB議長が市場を救うワンダーウーマンへ変身する期待を込めて買い戻したのか。
少なくともウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙をみると、マーケットはイエレンFRB議長に厚〜い信頼を寄せていることが分かります。
2013年9月16日
FRB議長レースでラリー・サマーズ元財務長官が辞退した翌日の月曜、FOMCの直前ながらダウ平均は118ドル高で引け。
2014年1月7日
米上院がイエレン氏のFRB議長就任を承認した翌日、ダウ平均は105ドル高で引け。
2014年2月11日
イエレンFRB議長が旧ハンフリー・ホーキンス証言で表舞台に初登場した日、ダウ平均は年初来で最大の上昇幅となる192ドル高で引け。
2014年2月27日
大寒波と豪雪で13日から変更された米上院銀行委員会での議会証言にイエレンFRB議長が出席した結果、ダウ平均は74ドル高で引け。S&P500にいたっては終値ベースで過去最高値を更新した。
イエレン議長がアクションを起こす度に、株価は浮かれたように上昇気流に乗ってしまう。これだけ愛されたFRB議長がかつていたでしょうか。こんな蜜月関係をみせられたら、ショート・ポジションを放置できませんわね。
(カバー写真 : foxbusiness)
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