July Core Consumer Prices Hovers With Airfares Decline.
米7月消費者物価指数(CPI)は、前月比0.1%の上昇となり市場予想と一致した。15ヵ月連続で前月比プラスを示つつ、前月の0.3%、2013年2月以来の高水準だった5月の0.4%を下回っている。エネルギーが0.3%の低下と4ヵ月ぶりにマイナスを迎え、伸びを抑えた。一方で、食品・飲料は0.3%の上昇と、前月±0%から上昇に転じた。CPIは前年比で2.0%の上昇。2012年10月以来の高水準だった前月の2.1%から鈍化した。
CPIコアは前月比0.1%の上昇と前月と一致したが、市場予想の0.2%には届かず。航空運賃がマレ—シア航空機撃墜事件などを背景に5.6%と大きく低下し、コアCPIを押し下げた。パソコンはマイナス基調を維持し、1.0%低下。中古車は0.34%の低下と、弱含みを示す。娯楽は0.1%の低下と、4ヵ月ぶりにマイナスに反転した。ガソリン価格の下押しにより、輸送も0.3%の低下と4ヵ月ぶりに落ち込んだ。教育は±0%と、上昇基調を5ヵ月でストップしている。一方で、シェアの大きい帰属家賃が3ヵ月連続で0.3%と全体を支えた。家賃の上昇もあって居住費も0.2%の上昇と、3ヵ月連続でプラス。服飾は値引きが利いたのか0.2%の上昇と、3ヵ月連続で上昇した。医療費も0.2%の上昇と、オバマケア施行の余波から7ヵ月連続でプラスを示す。CPIコアの前年比は前月に続き1.9%と、2%割れを保った。
BNPパリバのローラ・ロスナ—米エコノミストは、結果を受け「コアCPIは四捨五入前で0.096%と、6月の0.13%を下回った」と説明。もっとも「商品価格が0.8%低下した影響でモノが0.03%とマイナスだったほか、一時的要因とみられる航空運賃などが主因」であり、物価は再び上向く可能性が高いとの考えを示した。バークレイズのエコノミストも、CPIの鈍化は一時的と見込んでいる。
(カバー写真 : Angelo DeSantis)
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