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2013年生まれの子供1人当たり、養育費はアメリカでおいくら?

by • August 20, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off11698

The Cost Of Raising A Child Up 1.8% In 2013.

子はかすがいとは良くいったもので、夫婦関係の絆を強める存在とされていますよね。一方で、ついて回るのは養育費。親御さんとしては愛くるしい我が子のためとはいえ、出費に頭が痛いのも事実でしょう。

アメリカ世帯でも、同じこと。食費をはじめ衣料品、学費、お稽古ごと、サマースクール、ホームステイなど、あらゆる出費に奔走しております。では、平均的所得層で養育費はおいくらなのでしょうか?

米農務省(USDA)が18日に発表した資料によると、2013年生まれの子供が18歳までに掛かる養育費見通しは・・・前年比1.8%上昇の24万5340ドル也(2515万円)。住居を含みますが、妊娠および大学など高等教育の費用は除きます。予想インフレ調整後では、30万4480ドル(3120万円)に膨れ上がる見通し。ちなみに統計を開始した1960年は2万5230ドル、現在の価値で19万8560ドル(2035万円)でした。

年齢層別の1年当たり支出額は、以下の通り。

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項目別は、こちらになります。

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もちろん地域別で異なり、都市部では南部が23万610ドル(2364万円)と最もお手頃。次いで中西部が24万570ドル(2466万円)、西部が26万1330ドル(2679万円)と続きます。最高はやはりニューヨークやボストンを含む北東部で、28万2480ドル(2895万円)ですから、南部を22%も上回るんですね。郊外だと、19万3590ドル(1984万円)とグッとお得になります。

所得別では、年収6万1530ドル(631万円)以下の場合で17万6550ドル(1810万円)と平均を大きく下回ります。6万1530ドル—10万6540ドル(631万円—1092万円)の平均的世帯ではヘッドライン通り、24万5340ドル。10万6540ドル(1092万円)以上になると、40万7820ドル(4180万円)と格段に増えます。

調査を実施したUSDA・栄養政策推進センター(CNPP)のエクゼクティブ・ディレクター、アンジェラ・タグトウ氏によると子供を育てる上で「健康、味、値段で満足できる食糧をテーブルに並べることこそ、最も大きな課題」と説明しています。項目別でみれば食費が16%と3番目に高いシェアを占めるだけに、納得ですね。

CNPPのエコノミスト、マーク・ライノ氏は、最もコストが掛かる住宅に注目し「18歳まで子供を養育するための住居費平均は西部・都市部で8万7840ドルに対し、南部・都市部で6万6240ドル、中西部・都市部で7万200ドル」と指摘。横たわる地域差を挙げ、「家庭は住居費が低い地域に移りつつある」と説明していました。住居を含めた生活費の高さに辟易し、ニューヨークからマイアミに移住した友人の気持ちも分かる気がする・・・。2013年といえば、所得に占める家賃の割合が急伸していたことも見逃せない。持ち家でない世帯が子供のためにスペースを求めて転居する場合、家賃負担が重くのしかかります。

大学費用も、忘れておけません。年間費用は公立なら1万390ドル(106万円)、私立で4万920ドル(419万円)。私立が約4倍だなんて、学生ローンが毎年着実に積み上がっていく理由が垣間みれます。

クラッとしたあなたには、こんな解決策はいかが?2人の子供をもつ世帯より、3人の方が年間22%削減できますよ!子供が多い方が部屋、衣服、鞄類などを共有して費用を浮かせるからですが・・。我が家は、1人できればそれでいいです。

(文中写真すべて:USDA、カバー写真 :Ed Yourdon)

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