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米9月NAHB住宅市場指数、05年11月以来の高水準

by • September 17, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off1722

Homebuilder Sentiment Hits Highest Since November 2005.

米9月NAHB住宅市場指数は59となり、市場予想の56および前月の55より強い結果だった。3ヵ月連続で分岐点に乗せただけでなく、2005年11月以来の高水準を遂げている。

内訳をみると一戸建て現況指数が63とヘッドラインと同じく前月の58から急伸したほか、一戸建て見通し指数も67と前月から2ポイント上昇し、それぞれ景気回復サイクルで最高を示した。見込み客指数も前月の42を超え47となり、景気回復サイクル最高に接近した。

地域別での見込み客指数をみると、4地域中で3地域が増加。前月の2地域を上回った。今回は住宅市場の規模が全米で最も大きい南部が63と前月から12ポイントも急伸し、全体に寄与している。北東部も44となり3ヵ月連続で上昇。西部も61と、足元久々に60台を回復した。ただし、8月に2004年以来で最高を遂げた中西部は前月から3ポイント低下し61となった。

発表元である全米ホームビルダー協会(NAHB)のケビン・ケリー会長は、結果に対し「初夏から全米で買い意欲と売買動向の強まりを確認しており、良い道筋をたどっている」と楽観的だった。一方で、デビッド・クロウ主席エコノミストは「労働市場の改善がペントアップ・ディマンドを喚起させ徐々に建築業者のセンチメントを押し上げる半面、新規購入は活発といえない」と指摘。住宅市場回復が鈍い理由として「信用のひっ迫に加え、原材料の価格上昇、木材をはじめ用地、人材などの不足」を挙げた。

以上、住宅建設業者のセンチメントは好調そのものですね。住宅建設大手レナーが寄り前に発表した6−8月(第3四半期)決算も、素晴らしかった。純利益は1億7780万ドルで前年同期比47%もの増益を達成し、売上高も26%増の20億100万ドルと市場予想の19億6000万ドルを上回ってます。

住宅市場は健全そのものにみえますが、高級住宅建設業者トール・ブラザーズは決算自体は好調ながら見通しに不穏な陰が差す内容でしたよね。米7月新築住宅販売件数も2ヵ月連続で減少しており、住宅市場の回復は依然として脆弱と見込まれます。しかも、今年は前年に続き極寒となる予報も出ていますし・・。

(カバー写真:A Mortgage Minute)

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