businesswoman receiving keys of her new off-road car

米9月新車販売台数、トラックや高級車がけん引し好調

by • October 1, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off3621

Trucks And Premium Cars Drive September Auto Sales.

米9月新車販売台数は、ビッグ3のうちフォードのみ減少した。引き続き、雇用回復やサブプライム層のローン緩和もあって堅調なペースを保つ。車種別では、トラックや高級車などがドライバーとなった。

オートデータが発表した米9月新車販売台数は、前年同月比9.4%増の124.6万台だった。年率では1640万台と、2006年1月以来の高水準を達成した前月の1750万台から減速したほか、市場予想の1680万台も下回っている。なお米自動車情報サービス会社エドマンズ・ドットコムは、2014年販売台数につき「1640万台」を予想。2006年の1650万台を超えていくか、注目だ。

以下、ビッグ3をはじめメーカー別動向。

GMは前年同月比19.4%増の27万2423台だった。GMCが28%増と支え、特に「ユーコン」は倍増している。シボレーも20%増、ピックアップ・トラック「シルバラード」が54%増とけん引した。GMは2014年見通しにつき、従来予想の1600万-1650万台を維持しつつレンジ上限となる可能性を点灯。2007年以来の高水準となる見込みだ。

「シルバラード」、アメリカらしいマッスル感溢れるピックアップ・トラック。
gm
(出所:GM)

フォードは2.7%減とほぼ市場予想通りで、17万9518台だった。全米ベストセラーのピックアップ・トラック「F-150」が1.0%減、モデル・チェンジに伴う減産が影響した。ただし小型車「フュージョン」は5ヵ月連続で9年ぶりの高水準を遂げたほか、大型スポーツ多目的車(SUV)「エクスプローラー」も5年ぶりの販売台数を記録している。

伊フィアット傘下のクライスラーは、18.8%増の16万9890台だった。54ヵ月連続を迎え、単月ベースでは2005年以来で最高を達成。特にSUV「ジープ」が47%増と好調を維持し、過去最大を記録している。5ブランド別でも、クライスラーとドッジ以外は全て増加していた。

日本車をみると、トヨタはレクサスを前年同月比1.7%増の16万7279台となった。トヨタが横ばいの14万5242台だった半面、レクサスは11.9%増の2万1852台と2桁増を維持した。

ホンダは、12.0%増の11万8223台だった。ホンダが10万4931台と、9月単月で2007年以来の水準を回復。アキュラは減少トレンドにブレーキをかけ、18.8%増の1万38327台となった。日産は、18.5%増の10万2995台と単月で過去最高をマーク。日産が22.2%増の9万5118台とけん引しており、インフィニティは13.3%減の7837台だった。

高級車部門別では、ダイムラーの「メルセデス・ベンツ」が前年同月比11%増の2万7315台と過去最高を塗り替えた。5月と6月こそBMWに完敗したが、7月からは3ヵ月連続で1位を堅持。年初来では9.1%増の25万996台と、前月に続き1位に君臨した。米高級車部門別で悲願の1位を達成した2013年に続き、王座を死守する望みをつなげている。

BMWグループのうちMINIを除く「BMW」ブランドは、8.6%増の2万5586台だった。年初来では11.3%増の23万6591台と、宿敵「メルセデス・ベンツ」の後塵を拝する。3位はレクサスで11.9%増の2万1852台、4位はGM傘下のビュイックで11.8%増の1万7466台だった。5位のフォルクスワーゲン(VW)傘下の「アウディ」は14.2%増の1万4917台と、単月ベースで45ヵ月連続で過去最高を更新。年初来では14.5%増の13万983台と、こちらも過去最高を塗り替えた。

9月版:自動車メーカー別のシェア

gcbc
(出所:Good Car Bad Car)

その他の海外メーカーではアウディを除くVWは4.4%減の4万4756台と、12ヵ月連続で減少した。ヒュンダイは3.8%増の9万6638台だった。

(カバー写真:Kadrichusedcars)

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