Fed to Keep Rates at Record Lows at Least Through Mid-2013

ズバリ、米株の底打ちはいつ?

by • October 15, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off2961

Searching For A Market Bottom.

米株相場、本日はローラーコースターならぬスリングショット並みの乱高下を演じてくれました。もう、フォローしているだけで灰になった気分です・・。

本日の大暴落で、ダウ平均は一時460.07ドル安 の15855.12ドルと2011年9月22日以来で最大の下げ幅を示現。2月5日の安値15340.69ドルを視野に入れました。ちょうど安値をつけた後の現地時間午後2時、ベージュブックが公表。内容は前回とほぼ変わらずで、米経済が「穏やかから緩やかに拡大している」と総括されています。またBNPパリバによると「弱い(weak)」を意味する言葉は16回登場するにとどまり、前回の22回から減少。過去平均を下回る水準でした。10月6日までに報告された内容、つまりイスラム国空爆をはじめアメリカ初のエボラ出血熱の患者死亡、米景気鈍化、米株安——という向かい風を受けた時期でも米経済が巡航速度で進んでいることを確認し、買い戻しの支援材料となった可能性があります。

また、テクニカル的な側面も大きかったのでしょう。

小型株指数ラッセル2000が象徴的な動きを示してくれています。

序盤に急降下して52週安値を更新し、ベージュブック後にプラス圏を回復。
russell2000
(出所:Bloomberg)

こちらでご説明したように、すでに調整入り済みだったせいか押し目買いのタイミングを狙っていた筋が行動に出たようです。一時21.13p安(2.0%安)の1040.47pと2013年10月以来の水準へ落ち込んだものの、終盤に怒濤の買い戻しが入りまさかの1.0%高で引け。52週安値を更新したせいもあって、7月高値からの下げ幅を一時14.3%まで拡大させてから11.6%へせばめています。

同じことが、ダウ輸送株20種にも現れています。一時218.51p安(2.8%安)の7700.49pと5月9日以来の7700p割れに迫った後に陽線引けしました。こちらも本日、7月高値からの下げ幅を11.6%から9.0%安まで縮小しています。

つまり、「10%」の分水嶺をきった指数に買い戻し圧力の強さを確認できたというわけです。

同じことが、ナスダックにも言えます。本日は一時110.57安(2.6%安)の1820.66pまで急落。9月高値からの下げ幅が10.7%と「調整入りの分水嶺10%」を突破したタイミングで買い戻され、一時はプラス圏へたどりつき0.3%安で取引を終えました。

ナスダック、52週安値更新までは大きな余地を残します。
nasdaq
(出所:Stockcharts)

S&P500も一時57.04p安(3.1%安)の1820.66pまで沈み、9月高値からの下げ幅を9.8%へ広げた後で下げ幅を急速に縮小しています。ダウ平均は、9月高値から8.6%下げた場面でいったんの底打ちをみせました。また2月5日の15340.69ドルを射程距離に収めたために、ショートカバーも入りやすかったのでしょう。

調整入りの水準「10%」以外に、量的緩和(QE)終了局面で相場は「10−15%下落する」という経験則があります。QE3終了前、マーケットはこの「10−15%」をいったん下値のメドと判断しているのでしょう。戻り局面では、200日移動平均線という鉄壁が待ち構えてますが。

底打ちの時期としては「北野誠のFXやったるで!」でご説明したように、10月28−29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)、11月4日の米中間選挙、同月7日の米10月雇用統計と重要イベントが目白押しとなる10月末から11月初めがポイントに。ちょうどその頃には決算発表も一巡しており、絶好の買い場が整っていると考えられます。

もうひとつ、下落相場からの反転に「QE待望論」も念頭に置いておきたい。一部の弱気派を中心に、ウォールストリートではユーロ圏や中国を中心とした世界景気減速、米景気の鈍化、イスラム国、エボラ出血熱をめぐり、QE4の船出がまことしやかに囁かれています。こちらで指摘したように決して多数派の見解ではありませんが、高値から15%下落する場面では催促相場の様相を呈する可能性も捨てきれません。

(カバー写真:Daily Finance)

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