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アリババ、上場初の決算は上々の仕上がり

by • November 4, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off2525

Alibaba’s Q2 Revenue Jumps, Mobile Monetization Rate Also Surges.

中国オンライン小売最大手が上場来、初の決算を発表した。寄り前に明らかにした7−9月期(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比39%減の4億9400万ドルだった。9月19日に約250億ドルと史上最大の新規株式公開(IPO)に踏み切るなか、株式ベースでの報酬支払いが一因で減益を計上したと説明している。IPOの費用など一時的項目を除く調整済み1株当たり利益は45セントと、市場予想と一致した。

売上高は54%増の27億4000万ドルと、市場予想の26億1000万ドルを上回った。小口業者が集まる「タオバオ」、ナイキやグッチなど大手ブランド商品を扱う「Tモール」の売上高は合わせて49%増の905億ドル。タオバオが同社に占める売上全体のシェアは3分の2、残りをTモールが占める。アナリストによると、両サイトで中国のオンライン小売決済のうち80%に達する公算だ。

携帯端末での取引は35.8%を占め、前年同期の14.7%から上昇した。アリババの携帯端末プラットフォームのアクティブ・ユーザー数は 2億1700万人と、4−6月期の1億8800万人を大幅に上回った。携帯端末での決済1回当たり収益も1.87%と、4−6月期の1.49%から上昇した。デスクトップの2.54%との格差が、小幅ながら縮まっている。ネット通販買い物客数は52%増だった。

中国のブラックフライデーに当たる11月11日を含む10−12月期につき、アナリストの1株当たり利益予想平均は76セント。売上高は44億1000万ドルと見込まれている。

——以上、期待に応えた決算内容を受け、アリババ株はNY時間午前10時10分過ぎ現在で2.8%上昇。これまでの上場来の高値を超え、104ドル台を突破しています。

アリババは中国籍の企業なだけにS&P500の構成銘柄に含まれる見通しこそないものの、T・ロウ・プライス やフィデリティなど大手投資信託からの寵愛が厚い。T・ロウ・プライス・成長株 ファンドが600万株と最大、次いでフィデリティ・コントラファンド が323万株であり、決算が順調であればさらに引き合いが強くなりそうです。

(カバー写真:AP/Forbes)

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