Recent ETF Inflows Remind Contrarians How The Last Bull Market Ended.
12月、アップルが突然6%超もの急落を演じるなど不穏なムードで幕開けしました。全米小売業協会(NRF)のサンクスギビング・デーを含む週末のホリデー商戦も、まさかの前年比割れと幸先良いスタートを切れず。晴れ渡った青空を突然雲が覆ったニューヨークの今日の天気よろしく、強気一色だった米株相場に影が差し始めたかのようです。
上場投資信託(ETF)の資金流入も、逆張り投資家が喜ぶサインが点灯しました。トリムタブズによると、11月ETF資金流入額(11月26日週の1ヵ月間)は429億ドル(50兆620億円)。2007年12月以来の高水準だったんです。規模の大きさをみて、強気の証と安堵するなかれ。2007年12月といえば金融危機前にピークアウトしてからわずか約2ヵ月後にあたり、景気後退に入った月でもあります。だからこそ、CNBCのヘッドラインは「弱気指標、金融危機以前の高水準に迫る(This bearish indicator just neared its pre-crash high)」と題して報じていました。
またETFは足元5週間のうち、資金流入は4回を数えます。ダウ平均は10月15日の安値から12.9%上昇してから最高値圏でもみ合いに入り、S&P500の予想P/Eも19倍を超え長期平均の15倍をゆうに上回ってきました。割高感もあり、そろそろ年末のリターンを確保すべく利益確定の流れを迎えてもおかしくはありません。
全米個人投資家協会(AAII)の調査では、11月26日までの週で強気派が52%と前週から3ポイント上昇、長期平均の39%をゆうに上回る水準を保っていました。マーケットがサンタ・ラリーを信じ、強気に傾いていたことは確実でしょう。
(カバー写真:Rorosite)
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