This Year’s Must Have Item : The Ugly Sweater.
今年のクリスマス商戦は、一風変わっております。いえ、消費者が店舗からオンラインへ軸足を移しただけではありません。誰もが予想しなかったトレンドが、全米で一大旋風を巻き起こしているのです。
アグリー・ベティならぬ・・アグリー・セーターです!
アグリー・セーターといえば、クリスマスの風物詩。家族一同が集う日、鮮やかな色使いと時代遅れ甚だしいデザインで食卓にノスタルジーとユーモアを与えてきました。大抵は母親や祖母など親族のお手製だったりするので、いい大人になってもまだ子供扱いされる息子や娘達は、いやいや着せられたものです。
映画「ブリジッド・ジョーンズの日記」でも、マークが着用していましたね。
(出所:Entangled In Romance)
そのアグリー・セーターが、なぜか今年は大フィーバー!ファッション誌の最高峰たるヴォーグが特集を組み、経済金融専門局CNBCが取り上げ、NBAストアまで便乗して関連商品を売り出すまでにいたっています。マンハッタンのNBAショップでは完売する勢いといいますから、ブームの熱気がひしひし感じられます。
NBAの各チームごとに、ご覧のラインナップが揃います。
(出所:NBAstore)
考えてみればヒップスターのファッションしかり、音楽シーンでもメーガン・トレイナーの「All About The Bass」、マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズの「Uptown Funk!」がヒットチャートを賑わすなど、オールディーズへの回帰が伺えます。古き佳き時代への懐古主義的ムーブメントといっても、過言ではない。
もうひとつ注目すべき今年の潮流は、ハロウィーンで形作られたお笑い路線。例年ハロウィーンでドキッとするようなセクシー・コスチュームで魅了してきた女性セレブが、今年はファニー・スタイルが目立ちました。
リアーナ、今年は映画「ティーンエイジ・ニンジャ・タートルズ」の装いでサービス。
(出所:OK magazine)
少なくともアメリカだけでいうなら、これまでのセクシュアリティ全開路線に見出されるような「刺激」より、笑いとレトロを通じ「癒し」を求めているような気がしてなりません。
(カバー写真:SJSharks Productions)
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