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米株がサンタ・ラリーを返上、下落は今後も続く?

by • January 6, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1813

S&P500 Turns Negative During Santa Clause Rally Period For The First Time Since 2007.

米株、こちらで指摘させて頂いたようにやはり年初から崩れましたね。

原油先物が2009年4月以来の50ドル割れを示現し、ギリシャのユーロ圏脱退懸念が高まりユーロが 対ドルで約9年ぶりの水準へ下落したとあってリスク・オフ相場を迎えるのは当然の成り行きにみえます。ダウ平均は、米12月新車販売台数はGMを はじめ好調だったものの反応薄 で50日移動平均線がある 17600ドルを下抜け、米連邦公開市場委員会 (FOMC)明けとなる2014年12月18日以来の17500ドル割れを示現。一時は 357.06ドル安の 17475.93ドルまで下げ幅を拡大しました。一目均衡表の雲の上 限で下げ止まりつつ、引け値ベー スでは約2週間半ぶりの安値です。S&P500とナスダックは4営業日続落、 終値ではそれぞれ2週間半ぶりの安値を迎え、ナスダックは 4700p割れとなりました 。S&P500は、10月以来で最大の下げを示現。S&P500の続落記録は、1年1ヵ月ぶりなんですね。また、そろってクリスマス前直前に開始したサンタ・ラリーの上昇分を打ち消しています。

S&P500もダウに続き、一目均衡表の雲の下限付近で下落にブレーキ。
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(出所:Stockcharts)

原油安やギリシャなどは2014年末から分かっていた話ですから、キャピタル・ゲイン税支払い調整を受けた年初恒例、上昇銘柄の利益確定売りも相場を圧迫したとみられます。10−12月期決算を控えた利益確定の売りは当然ながら、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録や米12月雇用統計を控えることも材料視されたことでしょう。米12月雇用統計は、11月分の反動も意識されていますしね。

とりあえず、12日予定のアルコア決算で幕開けする決算発表の動向を見守る必要があるでしょう。1月22日開催の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控え、国債買い入れの決定への催促相場を演じるリスクもはらみます。1月25日のギリシャ総選挙への思惑もあり、S&P500なら200日移動平均線が控える1960p、あるいは週足の52週移動平均線が走る1940p付近までの下落余地と考えられます。

しかもS&P500は2007年以来初めて、サンタ・ラリー打ち上げ期間にマイナスに突っ込んだのは気掛かりです。アノマリー研究で知られる「ストック・トレーダー・アルマナック」によるとサンタ・ラリー打ち上げ期間すなわち年末5営業日、年初2営業日を合わせた7営業日の間にマイナスに転じれば、その年は陰線引けする確率が高まるといいます。足元を振り返ると過去4回のうち、2005年を除き3敗していました。バイロン・ウィーン氏の「2015年版ビックリ10大予想」に反し、2015年のパフォーマンスに影を落とします。

(カバー写真:L1mey/Flickr)

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