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10−12月期決算がシーズン幕開け、アルコアは上々の滑り出し

by • January 12, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2255

Alcoa Delivered Better Than Expected Result As A Q4 Earnings Starter.

決算シーズンの到来を告げるアルコア、引け後に発表した業績内容は2014年度で2008年以来の高水準を示すなど上場の滑り出しとなりました。アルミ価格の上昇に加え、加速した2014年の米新車販売動向が示すように自動車需要が寄与しています。内容は以下の通り。

▽10−12月期
純利益は1億5900万ドル>前年同期は23億4000万ドルの赤字(中東バーレーンでの賄賂問題にめぐる和解金、アルミ価格の下落で)
調整済み1株当たり利益は33セント>市場予想の29セント
・アルミナ部門の利益は1億7800万ドル>前年同期は7000万ドル
・一次金属部門の利益は2億6700万ドル>前年同期は3500万ドルの赤字
・圧延品部門(自動車、航空関連など向け)の利益は7100万ドル>前年同期は2100万ドル
・工業品部門の利益は1億6500万ドル<前年同期は1億6800万ドル

売上高は14.1%増の63億7700万ドル>市場予想の60億4000万ドル
アルミ1トン当たりの売上高は、前年同期比20%上昇の2578ドル
フリーキャッシュフローは9億8900万ドル、2010年10−12月期以来で最大
英航空部品メーカーのファース・リクソンの買収を完了

▽2014年通期
純利益は2億6800万ドル(1株当たり利益は21セント)>前年同期は23億ドルの赤字
特殊項目を除いた調整済み利益は前年比45%増の11億ドル(同92セント)
売上高は4%増の239億ドル
2008年以来で最高の業績に

▽2015年見通し
アルミ需要は7%増、2014年の水準と並ぶ
航空部門の需要は9−10%増
自動車部門の需要は2−4%増
建設部門は5−7%増、北米の回復が支えるも欧州は減少へ

——以上の結果を受け、時間外取引でアルコアの株価は一時1.3上昇しました。今回の好結果は、一部で織り込まれていた可能性を含みます。事前にノムラ・インターナショナルが投資判断を従来の「中立」から「買い」、目標株価も従来の15ドルから23ドルへそれぞれ上方修正。また2014年の1株当たり利益見通しを従来の80セントから91セントへ、2015年も90セントから1.25ドルへ引き上げていました。翌日の米株を買い戻しをけん引できるか、試されます。

(カバー写真:Bloomberg)

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