FILE: Best Buy Shares Tumble After Holiday Earnings Report Best Buy Posts First Quarterly Profit In A Year

米株は5日続落、失望的な銀行決算に加え他セクターも売り材料飛び出す

by • January 15, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2203

U.S. Stocks Decline For The 5th Day As Consumer Related Shares Stumble.

米株は5日続落。米新規失業保険申請件数が約4ヵ月ぶりに30万件の大台を超え、原油先物の売りが再燃し、挙げ句の果てにバンク・オブ・アメリカシティグループが失望を誘う決算を発表すれば下方向を試さないはずはありません。ダウ平均やS&P500はザラ場でこそ1月6日の安値17262.37ドルの手前で踏ん張っていますが、終値ベースでは6日以来の17400ドル割れとなりました。S&P500もザラ場では6日安値の1992.44p割れを回避しつつ、2014年12月16日以来の2000p割れで引け。12月米連邦公開市場委員会(FOMC)後の株価上昇をあらためて打ち消しています。ナスダックも、約1ヵ月ぶりの安値で取引を終えました。スイス国立銀行からの衝撃波を受けた割には、まだもった方と言えなくもありませんけどね。

セクターで悪材料が飛び出したのは、銀行だけではありません。

KBホームに続き、住宅建設大手レナーが発表した9−11月期決算こそ悪くなかったものの見通しに疑問を投げかけたのです。

9−11月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比49.5%増の2億4530万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は1.07ドルと、市場予想の96セントを上回る。売上高は34.9%増の25億8000万ドルとなり、市場予想の25億9000万ドルに及ばず。住宅売上高は32%増の23億ドルだった。引き渡し軒数は23%増の6950万軒、平均販売価格は7%上昇の32万9000ドルとなる。新規受注額は24%増の18億ドル、新規受注軒数は22%増の5492軒だった。2015年度の販売軒数は2万3500—2万4000軒とし、2014年度の2万1003軒を上回る見通しだ。

ただし粗利益率は25.6%と、前年同期の26.8%から低下した。インセンティブ費用を12%増加させた影響もあって人件費が上昇したほか、土地や木材関連の値上がりが背景。カンファレンス・コールで、ブルース・グロス最高財務責任者(CFO)は価格決定力の減退を背景に粗利益率の低下を予想している。2015年度は24%を見込んでおり、1−3月期は同水準を下回るリスクに言及した。

——以上の内容を受けて、株価は7.2%も急落して引けました。

ベスト・バイも見通しで足を引っ張ります。

★1月3日まで9週間にわたるホリデー商戦での米国内・既存店売上高が前年同期比2.6%増となった。大型TVやスマートフォンの需要を追い風に、2013年ホリデー商戦での0.4%減からの改善に成功している。北米での売上高は4.1%増の101億3000万ドルとなり、特にオンライン売上高が13.4%増と寄与した。 ただし2015 年度(2016年1月末終了)の業績には、警告を発した。デフレ圧力に加え家電製品の需要後退、保証期間の延長などが利益を圧迫すると予想。米国の既存店売上高は、2015年上半期に横ばいから小幅減となるリスクも点灯させた。

——せっかくホリデー商戦で改善を遂げたにも関わらず、2015年度業績に株価は14.1%の大幅安でクローズする体たらくでした。

挙げ句に果てにみずほセキュリティーズに投資判断を「買い」から「中立」ヘ引き下げられ、アップルも2.7%安で終了。iPhoneの販売鈍化に加え春頃に発売予定のアップル・ウォッチが不振に終われば、最大で株価が20%下落するといいます。

アップル・ウォッチ、ファンは飛びつきそうですが・・。
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(出所:Forbes)

インテルが取引終了後に発表した10−12月(第4四半期)決算でも、1−3月期の売上高見通しを137億ドル±5億ドルとし、市場予想の138億ドルを下回りました。10−12月期決算で調整済み1株当たり利益が74セントと市場予想の66セントを上回ったほか、売上高も147億ドルと市場予想の147.1億ドルを超えたものの、時間外では見通しを嫌気して下落。一時は3%近くも沈んでいます。

決算が良くても見通しに不安を残す内容が続く上に、22日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会、25日のギリシャ総選挙を控えるなかでは乱高下が続きそうな気配。その一方で、2014年12月当時のように27−28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)をきっかけに買い戻しに転じ、3%成長が予想される30日発表の米10−12月期国内総生産(GDP)で腰の入った上昇に転じる期待も捨てきれず。手にした鳥(bird in the hand=利益を確実にする)が飛んでいかないよう守りに入るべきか攻めるべきか・・悩ましいところです。

(カバー写真:NY Post)

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