The 20th Anniversary Of Great Hanshin Earthquake.
1995年1月17日の午前5時46分に阪神大震災が発生してから、もう20年が経過したのですね。
この日は、筆者の親友の命日でもあります。朝寝坊ばかりする筆者を見捨てることなく、毎朝必ず戸口で待っていてくれていましたっけ。展望台公園で神戸が誇る100万ドルの夜景を眺めた時間が最後になるなんて、夢にも思っていませんでした。震災当日の夕方、同じ場所に姉と立った私の目の前には親友と見た夜景が消えてなくなり、代わりにあちこちから上がった炎が虚空を朱に染めていたものです。
昨年春に一時帰国して神戸に立ち寄った折、一段と変貌を遂げた姿に驚きました。住む人が生活しやすく、地域経済を支援できるよう復興・開発に力を注いだ結果なのでしょう。
神戸といえば港町として多様な文化を受け入れ、栄えてきた場所。そんな神戸に、ドイツ総領事館はホームページのトップ画面で震災へ馳せる思いを表していました。
ドイツ総領事館が阪神大震災20周年を迎え特集ページを組んだのは、理由があります。ドイツ総領事館は100年以上にわたって神戸に根ざしており、震災当時は三宮駅そばに建つ神戸国際会館に居を構えていました。震災後は大阪へ移転していまいましたが、神戸との結び付きは変わりません。その名には、「大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館」と2つの都市の名前を冠しているんです。2つの都市を並べるのは、ドイツの在外公館はここだけだといいます。神戸への愛をひしひし感じるエピソードですよね。
米国総領事館も、トップ画面に「阪神・淡路大震災を忘れない」とする枠を設けています。
(出所:米国総領事館)
ちなみに米国総領事館も、「駐大阪・神戸アメリカ総領事館」が正式名となんですね。わざわざこうして20周年にメッセージを送って下さるなんて、神戸に生まれ育った身としてはありがたい限りです。
末筆ながら、あらためて東日本大震災を含め遺族の方々、被災された方々に深くお悔やみを申し上げます。同時に、復興・再開発に尽力された方々に敬意を表すとともに、当方も一時帰国した折には少しでも貢献できるよう精進していく所存でございます。最後に、本内容はニューヨーク関連ではありませんが”NY Tips”のカテゴリーに収めていることをお赦し下さい。
(カバー写真:My Big Apple NY)
Comments
ゴールドマン10−12月期決算は予想超えも、主力部門は減収 Next Post:
中国株の急落、米株は本当に無傷でいられるのか