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新車販売台数、1月はSUVやトラックがけん引し好スタート

by • February 3, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3743

January Car Sales Jump Powered By SUV And Trucks.

米1月新車販売台数は、ビッグ3そろって増加率は前年比で2桁を達成した。ガソリン価格の下落と雇用改善という追い風を背景に、引き続きトラックやスポーツ多目的車(SUV)がけん引。ビッグ3の新車販売台数に占めるトラックとSUVの割合は69%と、前年同期の66%を上回った。融資査定の緩和も、自動車購入を促進させたとみられる。

オートデータが発表した米1月新車販売台数は、135万台と市場予想の133万台を上回った。1月という季節要因を受け、前月の136万台以下にとどまる。年率では1670万台と市場予想の1660台を小幅に超えつつ、前月の1692万台には届いていない。

ケリー・ブルー・ブックによると、平均販売価格は前年同月比5%上昇の3万3993ドル(約400万円)となった。季節要因から、前月比では1.1%の低下を示す。前年比で価格が上昇した一因として、SUVやトラックなど高価格帯の好調な売れ行きが挙げられる。エドマンズ・ドットコムの調査では、特に2014年までの10年間でトラックの値上がりが著しく41%を遂げ、SUVの9%をゆうに上回っていた。平均ローン期間が67ヵ月と業界最高を記録していたのも、トラックが押し上げたと考えられる。

ガソリン価格の下落とペントアップ・ディマンドを受け絶好調だった2014年に続き、2015年も快進撃を維持するとの見方が優勢。2015年の新車販売台数につき、自動車ディーラー最大手オートネーションのほか自動車価格情報サイトのトゥルーカーも「1700万台」を予想する。8年ぶりの高水準に並んだ2014年の販売台数を超える見通しだ。

以下、ビッグ3をはじめメーカー別動向。

GMは前年同月比18.3%増の20万2786台となり、市場予想を超えた。単月では2008年以来の高水準を記録。4ブランド別では、ビュイックを除く全て前年比プラスを示した。特にトラックやSUVを抱えるGMCが28.6%増とけん引し、次いでシボレーが20.0%増の14万2882台、高級ブランドのキャデラックが2.6%増の1万1680台となる。キャデラックは、12月の11.1%減から増加に転じた。

フォードは、15.3%増の17万8351台だった。単月ベースでは、2004年で最高を遂げている。ブランド別ではフォードが15.5%増の17万1732台となり、特に「マスタング」は66.1%増の9511台と2006年以来で最高を記録した。アルミ製ボディの新型トラック「Fシリーズ」が16.8%増の5万3470台と2004年以来で最高を示現し生産不足からマイナス基調から脱却。大型SUV「エスケープ」は3.1%増の2万54台を計上し、単月にて2005年以来の最高を示す。リンカーンは10.8%増の6619台と、2009年以来で水準へ加速した。

フィアット・クライスラー・オートモビルは、14%増の12万7183台だった。前年比プラスは58ヵ月連続を迎え、単月ベースでは2007年以来で最高を達成している。ブランド別では、5ブランドすべて前年比プラスに。ジープが23%増の5万1523台と、単月で史上最高を更新した。ラムは21%増の3万1392台となり、1999年以来の高水準。クライスラーは11%増の2万3393台と、2008年以来で最高を達成。ドッジは1%増の3万5347台、フィアットも1%増の3255台だった。

日本車では、トヨタが前年同月比15.6%増の16万9194台となった。ブランド別では、トヨタが13.5%増の14万6063台。特に「Ravv 4」と「肺ランダー」が単月で史上最高を更新している。レクサスは、31.2%増の2万3131台と過去最高を樹立した。

ホンダは、11.5%増の10万2184台と単月で過去最高を打ち立てた。ブランド別ではホンダが11.6%減の9万202台となり、こちらも単月で史上初の記録をマークしている。アキュラは10.7%増の1万1982台と3ヵ月連続で増加した。

日産は、15.1%増の10万4107台と単月での過去最高更新を示現した。ブランド別では日産が15.9%増の9万4449台、インフィニティは7.3%増の9653台だった。

12月版:自動車メーカー別のシェア

USA auto brand market share chart January 2015
(出所:Good Car Bad Car)

高級車部門別では、順位の入れ替わりが目立った。トップに立ったのは2014年12月に3位に甘んじたメルセデス・ベンツで、前年同月比9.3%増の2万6124台。2014年の年間ベースではBMWに首位の座を譲ったものの、2013年に勝ち取った王座奪取へ向け好スタートを切っている。2位は前月と変わらずレクサスで、31.2%増の2万313台だった。3位は2014年12月に1位だったBMWグループのうちMINIを除くBMWブランドで、4.0%増の1万8981台にとどまる。4位はGM傘下のビュイックで5.5%減の1万2553台。5位にはアキュラが10.8%増の1万1982台でランクインし、フォルクスワーゲン(VW)傘下のアウディを抜き去った。6位にキャデラックが2.6%増の1万1680台で前月の7位から繰り上がり、アウディは5位から7位に転落し14.3%増の1万1541台となる。

その他の海外メーカーではアウディを除くVWは0.1%増の2万3504台と、4ヵ月連続で増加した。ヒュンダイは1.1%増の4万4505台と2ヵ月連続でプラスを示した。

▽1月版:新車販売台数、ブランド別ランキング(%は前年同月比)

1位 カローラ(トヨタ)20.2%増の2万7357台、前月は4位
2位 カムリ(トヨタ)14.7%増の2万6763台、前月も2位
3位 アルティマ(日産)17.3%増の2万6408台、前月1位
4位 アコード(ホンダ) 2.0%増の2万1011台、前月も4位
5位 フュージョン(フォード) 4.9%減の2万717台、前月は6位
6位 シビック(ホンダ)12.6%減の1万8699台、前月は5位
7位 クルーズ(シボレー・GM)11.1%増の1万8693台 前月は10位
8位 フォーカス(フォード)53.9%増の1万8478台 前月は16位
9位 セントラ(日産) 57.7%増の1万4395台、前月は14位
10位 クライスラー 200(フィアット・クライスラー) 29.7%増の1万4157台、前月は12位

(カバー写真:GM)

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