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引け後の決算:ディズニー、「アナ雪効果」で増収・増益

by • February 3, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3951

After Hours : Disney Still Enjoys ‘Frozen’ Effect, Chipotle Sours Investors.

本日は引け後に、ディズニーとチポトレ・メキシカン・グリルが決算を発表しました。時間外取引でディズニーは一時4%超も跳ね上がった半面、マクドナルドに続き売上が嫌気され競合チポトレは6%以上の下落を示しています。

▽ディズニー

10−12月(第1四半期)決算では、純利益が前年同期比19%増の21億8200万ドルだった。調整済み1株当たり利益は1.27ドルとなり、市場予想の1.07ドルを上回る。売上高は9%増の133億9000万ドルとなり、市場予想の128億7000万ドルを軽く超えた。

売上を部門別でみると、コンシューマー・プロダクツ部門が22%もの大幅増加を遂げ13億7900万ドルとなった。大ヒット映画「アナと雪の女王」関連グッズの売れ行きが絶好調で、ホリデー商戦に加えハロウィーンが追い風になったとみられる。そのほか、ディズニー・チャンネルやスポーツ専門局ESPNを含むメディア・ネットワーク部門も11%増の58億6000万ドル。ESPNやABCの視聴者数が増加し、広告収入などが拡大した。パーク・リゾート部門は9%増の39億1000万ドルとなり、来場者数の増加と支出増が寄与。特に米国内は値上げを受けながら好調で、ドル高による東京ディズニー・ランドでの押し下げを打ち消している。映画事業を受け持つスタジオ・エンターテイメント部門は、2%減の18億6000万ドル。映画「ビッグ・ヒーロー 6」がディズニー史上最高の興行成績を遂げた「アナと雪の女王」に遠く及ばず、減収に落ち込んだ。

事前報道の通り、ロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)は上海ディズニーランドの開業を2015年後半から2016年前半に先送りさせると発表した。上海ディズニー・リゾートをめぐっては、設備投資を押し上げており前年同期の7億ドルから10億ドルへ膨らんだ。

上海ディズニー、人口13億人を抱える中国で成功への期待が掛かります。
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(出所:Hollywood Reporter/Walt Disney)

▽チポトレ・メキシカン・グリル

10−12月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比52.3%増の1億1210万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は3.84ドルと、市場予想の3.79ドルを上回る。売上高は26.7%増の10億700万ドルと、市場予想の10億800万ドルにあと一歩及ばず。値上げに加え新たに60店舗をオープンさせたものの、既存店売上高も16.1%増市場予想の16.5%増に届かなかった。営業利益率は26.6%と、前年同期の25.6%から上昇した。

2015年の既存店売上高は1−5%増とし、10−12月期の16.1%増および2014年通期の16.8%増から大幅な減速を見込む。新たに190−205店舗開店させる計画も発表。ジャック・ハータング最高財務責任者(CFO)は、既存店売上高の伸び鈍化を受け決算後のカンファレンス・コールで一部の商品につき「値上げを検討中」と明かした。野菜豊富なメニューで人気を獲得してきたが、足元ではシェイクシャックなどカジュアル・ダイニングの追い上げに直面している。

(カバー写真:m01229/Flickr)

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