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シェイクシャックは120%高で引け、ハングリーな投資家の買い誘う

by • January 30, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off5463

Shake Shack Shares Skyrocket Thanks To Investors’ Strong Appetite.

シェイクシャックが30日に、新規株式公開(IPO)を果たしました。上場初日は見事にハングリーな投資家をたぐり寄せ、118.6%高で引け。グルメ・バーガーの先駆けとして、金融市場でも堂々たるフォーマンスを演じています。オーバーアロットメント(追加売り出し)およびオプション分を除き500万株を公開した結果、資金調達額は1億500万ドルに上り、時価総額は約16億ドルに膨れ上がりました。

待ち時間は余裕で30分と言われるほどの人気なだけあって、IPO以前から旺盛な需要をみせつけていたものです。仮条件は当初の14−16ドルから17−19ドルへ引き上げたにも関わらず、新規株式公開(IPO)価格は21ドル。 初値はこれを123.8%上回る47ドルとなり、立ち会いから1時間も経たない間に一時150%高の52.50ドルまで跳ね上がりました。

シェイクシャックは2001年、ニューヨーク市にあるマディソン・スクエア・パークに立つホットドッグ・カートとして創業を開始。今では、米国を中心に世界9カ国(中東20店舗、ロシア2店舗、トルコ4店舗、英国1店舗)で63店舗を構えます。ニューヨークを訪れる日本人が必ず立ち寄るハンバーガーの名店ですから、東京をはじめ日本に進出する可能性も大いに考えられますよね。

最初は、マディソン・スクエア・パーク内にある出店だったんです。
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(出所:ABC News/Twitter)

2014年9月24日までの39週間で売上高は、8380万ドル。前年同期比は40%増とあって、今後の成長に否が応でも期待していまいます。しかも競合のハビット・レストランを含め、足元で上場したカジュアル・ダイニングのパフォーマンスは上々。フォーブス誌がイプリオの調査を引用して報じたところ、2012年以降にIPOに踏み切ったカジュアル・ダイニング関連11社のうち1社を除き全てIPO価格を上回るリターンを遂げているんですよ。

お腹だけでなく、投資意欲も満足させてくれるカジュアル・ダイニング株。

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(出所:Ipreo/Forbes/My Big Apple NY)

外食文化花盛りのアメリカで、なおかつガソリン価格が下落したとなればカジュアル・ダイニングへの人気はとどまるところを知りません。しかも賃金の伸び悩みがみられるなか小じゃれていて味にも定評があるなら、家族やグループでも安心ですよね。ザガットでもB級グルメ店が高級レストランを押しのけ、上位にランキングしてくるのも頷けます。ひと味違うサービスも魅力的で、デイブ・アンド・バスターズはゲーム・センターと融合しているんですよ。

なおカジュアル・ダイニングではなく自らを”ファイン・カジュアル”と呼ぶシェイクシャック、筆頭株主は創業者で会長のダニー・メイヤー氏。持ち株比率は約740万株で、21%を占めます。その他、プライベート・エクィティ(PE)のレオナルド・グリーン、セレクト・エクィティ・グループ、アライアンス・コンシューマー・グロース、ユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループの取締役のジェフ・フラッグ氏、ランディ・ガルッティ最高経営責任者(CEO)が連ねています。主幹事はJPモルガン、モルガン・スタンレーでした。

(カバー写真:Lucas Richarz/Flickr)

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