After Hours : Twitter, Linkedin, And Gopro Beat Earnings Estimates.
本日引け後の決算は、ソーシャルメディアとウェラブルといったモメンタム株が並びました。内容を受けツイッターは時間外取引で一時11%以上、リンクトインも7%超も急伸。好決算だったものの、ゴープロのみ一時15%も大幅安を迎えました。
▽ツイッター
簡易メッセージ投稿サイトが発表した10−12月(第4四半期)決算で、純損益は前年同期比24.5%減の1億2530万ドルの赤字だった。調整済みの1株当たり利益は0.12ドルとなり、市場予想の0.06ドルを上回る。収入も97.1%増の4億7900万ドルと、市場予想の4億5300万ドルを軽々と超えた。収入の内訳をみると、広告が97%増の4億3200万ドル。そのうち、携帯端末向け広告も88%を占めた。データライセンス・その他は105%増の4700万ドル。海外収入は149%増の1億6400万ドルとなり、売上全体の34%に及んだ。
ただし、月ベースのアクティブ・ユーザー数は20%増の2億8800万人となり、市場予想の2億9200万人に及ばず。利用者規定の変更により400万人減少していたため、市場予想以下に終わった。ユーザー数の伸び率は7−9月期の23%増、W杯の恩恵を受けた4−6月期の24%増から鈍化している。タイムライン閲覧件数は23%増の1820億件となり、7−9月期の1810億件から増加した。
1−3月期の収入は4億4000万−4億5000万ドルを見込み、レンジ上限が市場予想の4億4970万ドルを超えた。2015年通期の売上高にいたっては23億−23億5000万ドルとし、下限レンジが市場予想の23億ドルに並んでいる。アンソニー・ノト最高財務責任者(CFO)いわく、ドル高による為替差損で650万ドル押し下げられたという。2014年の売上高は111%増の14億300ドルだった。
なお簡易メッセージサイトは、グーグルによるデータストリームのアクセスを承認した。検索結果にツイートを網羅することになる。グーグルにとっては、ツイッター訪問者に広告枠を売る恩恵をもたらす見通し。今回の合意内容は、2009年にも結ばれていたが2011年に破棄されていた。
▽リンクトイン
就職・転職向けソーシャルメディアが発表した10−12月(第4四半期)決算で、純利益は前年同期比20.7%減の300 万ドルだった。ストック・オプション費用などを除く調整済み1株当たり利益は0.61ドルと、市場予想の0.53ドルを上回る。収入は43.9%増の6億4340万ドルとなり、6億1860万ドルを超えた。
上場以来、増収トレンドを継続し投資家を失望させません。
(出所:Linkedin)
利用者数は3億4700万人となり、7−9月期の3億3200万ドルから増加。売上を部門別でみると、タレント・ソリューションズが41%増の3億6900万ドル。マーケティング・ソリューションズは56%増の1億5300万ドルとなる。有料会員収入は38%増の1億2100万ドルだった。米国の売上高は3億8800万ドルで、海外は2億5500万ドル。売上全体のうち、米国は60%、海外が40%を占めた。
1−3月期の売上高は6億1800万—6億2200万ドル、調整済み1株当たり利益は0.53ドルと見込む。2015年通期の売上高は29億3000万—29億5000万ドル、調整済み1株当たり利益は2.95ドルと予想。2014年の売上高は22億1877万ドル、調整済み1株当たり利益は2.02ドルだった。
▽ゴープロ
ウェラブル端末が発表した10−12月(第4四半期)決算で、純利益が前年同期比179%増の1億2230万ドルだった。希薄後の調整済み1株当たり利益は0.99ドルと市場予想の0.70ドルを上回る。売上高も75.3%増の6億3390万ドルとなり、市場予想の5億8000万ドルを余裕で超えた。粗利益率は48.0%と、前年同期の42.0%から上昇。営業利益は159%増に1億9320万ドルとなる。ホリデー商戦の追い風に乗り、かつ欧州ではドイツのミュンヘンに販売・マーケティング本部を設置した恩恵もあって、販売台数は240万台に達した。市場予想の200万台だけでなく、2012年通期すら上回っている。2014年通期では、520万台だった。
ニコラス・ウッドマン最高経営責任者(CEO)は、決算資料にて「非常に満足している。ホリデー商戦での売上台数は1時間に1000台を突破していた」と喜びの丈をぶつけていた。
鳴り物入りで上場を果たし、期待を裏切らず2014年を終えました。
(出所:Zuma Press)
ゴープロ・アプリのダウンロード数は280万件となり、アプリのサービス開始以来で1300万件に及んだ。動画ストリーミング・サイトのユーチューブで”ゴープロ”と題した動画のコンテンツ時間は3.9年相当となり、2013年末の2.8%年からさらに延びた。
1−3月期の1株当たり利益は0.15−0.17ドルを見込み、レンジ上限が市場予想に並ぶ程度に。一方で売上高は3億3000万−3億4000万ドルとなり、レンジ下限が市場予想の3億2470万ドルを超えた。
同社は決算に合わせ、ニナ・リチャードソン最高執行責任者(COO)の退任を発表した。2年間務めた同氏の後任は、明らかにしていない。
ホリデー商戦の躍進を背景にウェラブル・カメラ市場におけるゴープロのシェアは94%に達し、3%で2位につけるソニーを大きく突き放す。独壇場の地位を謳歌するものの、アップルは1月にウェラブル・カメラの特許を取得しており、今後は激しい競争にさらされる見通しだ。競争激化を見据え、ウェラブル・カメラを駆使したコンテンツ作りに着手しており、1月にはLG電子の新型スマートTVに”ゴープロ・チャンネル”を盛り込む計画を発表。春には、動画ストリーミング用ボックスROKUに同チャンネルの配信を開始する予定だ。今年の1月に開催した国際家電ショー(CES)には、無人飛行機市場に参入する可能性も点灯させており、多角化戦略を図る。
(カバー写真:Creative agency secrets)
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