Lowe’s Tops Quarterly Estimates, Yet Shares Are Down.
米1月新築住宅販売件数は市場予想を上回ったものの、リフォーム関連小売ロウズは決算発表を受けて下落しました。
ロウズが下落、0.3%安で引け。リフォーム関連小売大手が寄り前に発表した11−1月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比47.1%増の4億5000万ドルだった。調整済み1株当たり利益は0.46ドルとなり、市場予想の0.43ドルより強い。売上高は7.5%増の125億4000万ドルとなり、市場予想の123億1000万ドルを上回った。既存店売上高は7.4%増、米国は7.3%増となり、市場予想の5.1%増を超えている。住宅市場の回復やホリデー商戦に加え、1月の大寒波と積雪で雪かき用器具などが売上に寄与したとみられる。
2015年度の1株当たり利益は3.29ドルを見込み、市場予想の3.28ドルを上回った。2014年度は2.71ドルだった。既存店売上高は、4.0−4.5%増を予想。レンジ中央値は、2015年度の4.3%増に近い。売上高は4.5−5.0%増となる見通しで、レンジ上限は市場予想の5%増に並んだ。前年度は、5.3%増の562億2300万ドルだった。
——決算そのものは好調だったものの、ロバート・ニブロック最高経営責任者(CEO)は「Fedの利上げとドル高」を懸念材料に挙げていました。また2015年度見通しも完全に強気という内容でもなく、投資家はひとまず年初来で8%以上も上昇してきた背景もあり利益確定の売りで反応したと考えられます。
前日に発表されたホーム・デポも、ロウズと同じく決算自体は良好ながら見通しになるとアップビートとは言えません。
リフォーム最大手が25日寄り前に発表した11−1月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比36.1%増の13億7900万ドルだった。調整済み1株当たり利益は1.00ドルとし、市場予想0.89ドルより強い。売上高は8.3%増の191億6200万ドルで、市場予想の187億ドルを上回った。住宅市場の回復を背景に、既存店売上高は7.9%増だった。
2015年度(2016年1月末終了)の売上高は、3.5−4.7%増となる見通し。2014年度は5.5%増の832億ドルだった。既存店売上高は3.3−4.5%増とし、前年度の6.1%増以下にとどまる。希薄後の1株当たり利益は5.11−5.17ドルを描き、前年度の4.71ドルを上回りつつ0.06ドル相当のドル高下押し効果を予想した。
同社は他に、増配を決定。1株当たり0.59ドルとし、従来の0.47ドルから引き上げた。決算発表に先駆け2月初めには、書き入れ時の春に8万人もの臨時採用を実施すると明らかにした。前年度と変わらずの水準となる。
——ホーム・デポの増配と臨時雇用据え置きは心強いものの、住宅市場と労働市場の回復ペースが失速するかどうか見極めが必要となってきます。
(カバー写真:Bloomberg)
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