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MBA住宅ローン申請件数指数は低下、金利上昇で借換が重し

by • March 11, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1745

Mortgage Applications Drop as Interest Rates Rise Above 4%.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は3月6日週に前週比1.3%低下し415.4となった。4週ぶりにプラス圏を回復した前週の0.1%の上昇から反転。1月16日週まで3週連続で2桁の上昇幅を遂げた後に突入した、低下トレンドヘ戻している。 借換が2.9%低下の1815.3となり、4週ぶりに反発した前週からマイナスへ切り返しヘッドラインを押し下げた。ただし、新規は1.9%上昇の173.0となり上昇に反転。新規の前年比も、3週ぶりに上昇に転じ2.3%となる。

米連邦住宅局(FHA)を通じた住宅ローン申請件数指数は前週比5.0%低下した。5週連続で低下している。借換が7.5%と押し下げており、4週連続でマイナスに沈んだ。新規も2.2%と3週ぶりに低下。保険料引き下げを背景に急伸した1月を経て、以降は金利上昇に押され冷え込みをみせている。

30年固定金利型の住宅ローン 金利(平均)は4.01%と、 前週の3.96%から上昇。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは5週連続で上振れし続けた結果、4%台に乗せた。15年固定金利型(平均)は3.29%と、 前週の3.27%をわずかながら上回った。FHAのローン金利も3.80%となり、前週の3.76%を超え上昇トレンドへ戻した。

申請全体に占める借換の割合は60.0%と、前週の61.5%から低下した。 金利上昇に合わせ、2013年5 月以来の高水準となった1月16日週の 73.9%割れを維持している。

——力強い米2月雇用統計を受けて金利が上昇した結果、借換が押し下げて住宅ローン申請件数指数は低下基調へ戻しました。一方で、新規の上昇に注目。MBAによると、今回の新規の平均住宅ローン規模は29万4900ドル(約3540万円)で、過去最高を記録していました。住宅価格の上昇はもとより、中古住宅の在庫縮小新築住宅へシフトしている様子が浮かび上がってきます。金利上昇を警戒した駆け込み需要も、新規を支えたことでしょう。

(カバー写真:Brendan Smialowski/Agence France-Presse)

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