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米新規失業保険申請件数、30万件近くを維持

by • March 19, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1387

Jobless Claims Stays Around 300K Mark.

米新規失業保険申請件数は、3月14日週に29.1万件となり市場予想の29.3万件を下回った。前週の29.0万件(28.9万件から修正)と、ほぼ変わらず。米労働省は、今回の結果について特殊要因を挙げていない。4週平均は30万4750件と、前週の30万2500件から増加した。2014年7月12日週以来の高水準だった1月17日週の30万7000件に近づいている。

米新規失業保険申請件数、2週間の30万件乗せを経て大台割れ。
initial claims
(出所:DOL)

3月7日週までの継続受給者数は241.7万人となり、前週の242.8万人(修正値)から減少した。継続受給者の比率は、10週連続で1.8%だった。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州は石油関連の比重が大きいテキサス州で1939人増、次いでフロリダ州で1593人増、オレゴン州で748人増、ノースカロライナ州も704人増と、オレゴン州を除き南部が目立つ。最も減少した州はニューヨーク州で1万938人減と、前週分の増加をほぼ打ち消した。そのほかテネシー州も4069人減、ミズーリ州も2793人減、オハイオ州も2575人減、前週に続きカリフォルニア州も1825人減と減少が目立った。

JPモルガンのジェシー・エドガートン米エコノミストは、結果を受け「米3月雇用統計のサンプル週は、4週平均が2月時点から9000件増加した」と指摘。米3月雇用統計・非農業部門就労者数が米2月雇用統計時点の29.5万人増から鈍化する可能性を示唆した。

——米新規失業保険申請件数は2月28日週に32.5万件と、2014年5月17日週の高水準を示した後は30万件手前で推移。3月14日週は少なくともニューヨークで最高気温が10度近くまで上昇し、路肩にうず高く積み上がっていた雪と氷の塊が溶けるほどだった点を踏まえると悪天候の影響は払拭されたと考えられ、下げ渋っている点は気掛かりです。

(カバー写真:Jeremy Wilburn/Flickr)

 

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