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米新規失業保険申請件数は30万件割れ、5週ぶりの低水準

by • March 26, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1404

Jobless Claims Drop To Lowest Level in Five Weeks.

米新規失業保険申請件数は、3月21日週に28.2万件となり市場予想の29.0万件を下回った。前週の29.1万件から減少。5週ぶりの低水準を示す。米労働省は、今回の結果について特殊要因を挙げていない。4週平均も29万7000件と、前週の30万4750件から減少した。2014年7月12日週以来の高水準だった1月17日週の30万7000件から遠ざかり、4週ぶりに30万の大台を割り込んだ。

米新規失業保険申請件数、ヘッドライン・4週平均そろって大台割れinitial claims

(出所:DOL)

3月14日週までの継続受給者数は241.6万人となり、前週の242.2万人(修正値)から減少した。継続受給者の比率は、11週連続で1.8%だった。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はテネシー州が2976人増をはじめ、カリフォルニア州が1020人増と、前週に減少した州が上位を占めた。他にミシガン州が457人増、ミシシッピ州が355人増、アーカンソー州が315人増と、ミシガン州を除き南部が多い。最も減少した州はペンシルベニア州で2265人減、前週もランクインしたニューヨーク州は2201人減、ジョージア州は1969人減、イリノイ州は1961人減、テキサス州は1773人減だった。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、「4週平均は前週比7750人減少したもののリセッション前の水準には届いていない」と指摘。ただ一時期の30万件という節目を4週ぶりに割り込んでおり、「労働市場は着実に改善トレンドに戻しつつある」と付け加えた。

——ゴールドマン・サックスは米雇用統計・非農業部門就労者数の伸びが今後、景気減速に合わせて鈍化すると予想していましたが、現時点の米新規失業保険申請件数は労働市場が健全であること示しています。ただし1−3月期は”プロフィット・リセッション”ヘ向かう公算が大きく、ドル高という逆風は依然として懸念材料。労働市場が加速し続けるかは、疑問の余地が残ります。

(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)

 

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