Jobless Claims Rise After Good Friday.
米新規失業保険申請件数は、グッド・フライデー明けの4月11日週に29.4万件と市場予想の28万件を上回った。前週の28.2万件(28.1万件から修正)のほか、リセッション後で最低を示現した1月24日週と同じく26.7万件(26.8万件から修正)だった3月28日週からも増加。2週連続で増加している。米労働省は、今回の結果について特殊要因を挙げていない。4週平均は28万2750件と、2000年6月3日週以来の水準へ減少した前週の28万2500件(修正値)から小幅に増加した。
米新規失業保険申請件数、減少トレンドが一服。
(出所:DOL)
4月4日週までの継続受給者数は226.8万人となり、前週の230.8万人(修正値)から減少した。リセッション後で最低を更新している。継続受給者の比率は3週連続で、1.7%。景気回復サイクルで最低を保った。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はペンシルベニア州で3478人増、ニュージャージー州は2572人増、イリノイ州は2012人増、ウィスコンシン州は1401人増、メリーランド州も1091人増。北東部と中西部に偏っていた。一方で減少が目立つ州はカリフォルニア州で3467人減、ニューヨーク州で1004人減、インディアナ州で399人減、ノースカロライナ州で358人減、ルイジアナ州で324人減と、NY州とインディアナ州を除き成分と南部が占めた。
JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、結果を受け「失望を誘う数字だったものの、グッド・フライデー後の週とあって変動が激しくなったとみられる」と指摘。継続受給者数や4週平均は、労働市場の改善基調を維持しており「トレンドの悪化を示すものではない」と評価した。
——米新規失業保険申請件数は6週連続で30万件を割り込んでおり、グッド・フライデー明けで申請者が増加したと考えられます。キング牧師の生誕記念日やプレジデンツ・デーなど、祝日を挟んだ週には変動が激しくなっていました。米4月雇用統計のサンプル週となる来週、反動で減少するか見極めが必要です。
(カバー写真:COD News Room/Flickr)
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