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米新規失業保険申請件数、4週平均は15年ぶり低水準

by • May 7, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1825

Jobless Claims 4-Week Average Scores 15-Year Low.

米新規失業保険申請件数は、5月2日週に26.5万件と市場予想の28.0万件を下回った。前週の26.2万件から、若干の増加に。2000年4月以来の低水準に近い水準を確保している。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万9500件と、前週の28万3750件(修正値)から減少。4月4日週の28万2500件も下回り、2000年5月以来の低水準を記録している。2012年5月以来で最悪だった米4月チャレンジャー人員削減予定数とのかい離が、著しく広がった。

米新規失業保険申請件数、前週と打って変わって15年ぶり低水準。

jobless claims
(出所:DOL)

4月25日週までの継続受給者数は228.0万人となり、リセッション後で最低を更新した前週の225.6万人から増加した。被保険者に占める失業者の割合は6週連続で、1.7%。景気回復サイクルで最低を保つ。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はマサチューセッツ州で4518人、2位はロードアイランド州で2099人と北東部が占めた。3位はジョージア州で704人、4位はオハイオ州、5位はイリノイ州となる。減少が目立つ州はニューヨーク州で1万7505人減、過去2週間にわたり大幅増加をほぼ打ち消した。次いでカリフォルニア州が4218人減、ミシガン州が4179人減、コネチカット州は1934人減、ペンシルベニア州は1750人減だった。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受け「米4月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)は27.5万人増」との予想を維持。その上で「失業率は前月に続き、5.5%」と予想した。ブルームバーグの予想では、米4月雇用統計・NFPのエコノミスト予想平均は22.0万人増、失業率は5.4%となる。

——米新規失業保険申請件数が大幅に改善した半面、米4月チャレンジャー人員削減予定数が悪化した背景には雇用形態が挙げられます。例えば、配車サービスのウバー。筆者のランニング・コースに営業店が建っているのですが、ひっきりなしにドライバー希望者が列を成しています。こうした運転手はいわば「フリーランス」であり、新規失業保険対象から外れる公算。その他、サービス業に含まれるであろうソーシャルメディア職(ツイッターやフェイスブックに投稿し顧客の評判につなげる仕事)なども採用を拡大しているとの声も聞かれています。こうした職を通じ「失業状態」を免れていると考えれば、正社員が主な対象となるチャレンジャー人員削減予定数とかい離が広がるはずですよね。

(カバー写真:Adweek)

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