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米4月新築住宅販売件数、50万件台を回復し春爛漫

by • May 26, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1526

New Home Sales Rebound In April, Topping 50K.

米4月新築住宅販売件数は51.7万件となり、市場予想の50.9万件を超えた。2014年11月以来の低水準を示した前月の48.4万件(48.1万件から上方修正)を6.8%上回っている。ただ2008年2月以来の高水準を達成した2月の54.3万件(53.9万件から上方修正)には、届いていない。3ヵ月平均51.3万件となり前月の51.4万件からわずかに鈍化したものの、2014年10−12月期平均の47.1万件および同年7−9月期の43.4万件を大幅に上回る水準を維持した。

4大地域別では、2地域が増加。前月の1地域から改善している。今回は中西部が36.8%増の7.8万件と2ヵ月連続で増加した。南部も5.8%増の29.2万件と、増加に転じている。一方で北東部は5.6%減の1.7万件と2ヵ月連続、西部も2.3%減の13.3万件と3ヵ月連続で減少した。

4月は春の書き入れ時シーズンを前に、50万件を回復。
new home sales
(出所:Census, My Big Apple NY)

中央価格は前年同月比1.7%下落の27万7400ドル。前年比で6ヵ月ぶりに下振れしたほか、前月比でも1.5%下落した。前月比では3ヵ月連続でマイナスとなり、少なくとも6ヵ月ぶり低水準となる。在庫件数は0.5%増の20.5万件。販売の伸びが在庫を上回ったため、在庫は4.8ヵ月相当と前月の5.1ヵ月から延びた。2013年6月以来の水準へ短期化した2月の4.6ヵ月を意識している。

モルガン・スタンレーのテッド・ウィーズマン米エコノミストは、結果を受け「MBA住宅ローン申請件数指数米4月NAHB住宅市場指数が上向いたように力強い数字を叩き出し、年初来では51.5万件と長期的には低水準ながらリセッション後で最高を示す」と評価した。その上で「米4−6月住宅投資は前期比年率17%増と試算でき、米4−6月期国内総生産(GDP)に0.5%ポイント寄与する」と予想。米4−6月期GDP予想自体は、「1.7%増」で据え置いた。

——米4月住宅着工件数でみた一戸建ての販売件数を踏まえれば、在庫の高まりを示唆せず持続可能であることを確認しました。問題は、金利動向に加え住宅ローン貸出の基準が緩和されるかどうか。ウィーズマン氏によると「米連邦住宅貸付抵当公庫フレディマックや米連邦住宅抵当公社ファニーメイが保証する住宅ローン債権は、FICOの信用スコア平均で4月に754と2014年11月以来で最高だった」。一方で「米連邦政府抵当金庫ジニーメイの場合は、2ポイント低下し692で650以下も22%へ上昇」しており、貸出環境はまちまちでした。米金利が再び上向くなかでは、住宅ローン貸出基準が緩和される余地は限定的と考えられます。

(カバー写真:Craig Warga/Bloomberg)

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