April Pending Home Sales Climb To 9-Yearh High.
米4月中古住宅販売成約件数指数は前月比3.4%上昇の112.4となり、市場予想の0.8%を上回った。前月の1.2%(1.1%から上方修正)を超え、4ヵ月連続で上昇。2006年5月以来の高水準を達成している。前年比では14.0%上昇しており前月の11.2%から加速、8ヵ月連続でプラスを示した。伸び率は、2012年9月以来で最大となる。
2014年初夏から需要が落ち込んだ後、1年を経てようやく回復。
(出所:CNBC)
4大地域別では、すべて上昇。3月までは3ヵ月連続で2地域だった。今回は北東部が10.1%と5ヵ月ぶりに上昇したほか、中西部も5.0%と前月から反発している。南部は2.3%上昇し2ヵ月連続、西部は0.1%と4ヵ月連続でプラスを示した。
発表元である全米リアルター協会(NAR)のローレンス・ユン主席エコノミストは、結果を受けて「客足は都市部を中心に住宅在庫が非常に限られているにも関わらず高止まりしている」と評価した。その上で「売り手市場になっている」と説明。米4月中古住宅販売件数は約1年ぶりの高水準から鈍化したものの、回復への期待を募らせた。
なお中古住宅販売成約件数指数は、中古の一戸建ておよびコンドミニアムにおける契約が仮契約から最終契約にいたった件数を指数化したもので、中古住宅販売件数は引き渡しの件数を示す。従って、保留件数の約80%が1-2カ月後に中古住宅販売件数として組み込まれる。
——中古住宅販売成約件数指数をみると、住宅市場の需要が満開の花を咲かせつつあるようです。米4月住宅着工件数、米4月新築住宅販売件数に続き、米4−6月国内総生産(GDP)への回復に自信を深めるような結果となりました。特に大寒波と豪雪で需要が後退していた北東部での大幅上昇は、好材料。あとは、在庫薄を背景とした住宅価格の上昇にどこまで買い手が対応できるかがポイントとなるでしょう。
(カバー写真:Nick UT/AP)
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