NAHB Builder Confidence Hits 9-Month High.
米6月NAHB住宅市場指数は59となり、市場予想の56を上回った。8ヵ月ぶり低水準だった前月の56から一転、2005年11月以来の最高を記録した2014年9月の水準に並ぶ。
内訳をみると、一戸建て現況指数が65となり、前月の58から急伸。2014年9月の63も抜け、景気回復サイクルで最高を遂げている。一戸建て見通し指数も69と、少なくとも2005年10−12月期以来の水準へ加速した。見込み客指数は44と前月の39を軽々と超え、5ヵ月ぶりの高水準を示す。
見込み客指数を除き、足元のレンジをブレーク。
(出所:NAHBのデータを元にMy Big Apple NYが作成)
4大地域別での住宅市場指数は、全て上昇。前月の1地域から増加した。今回は中西部が57と前月から8ポイント伸び、3ヵ月ぶりの高水準を示した。北東部は前月から5ポイント超え47、南部も63と前月を4ポイント上回り、それぞれ直近で最高を遂げている。西部は61と、4ヵ月ぶりの水準へ上昇した、
発表元である全米ホームビルダー協会(NAHB)のトム・ウッズ会長は、結果を受け「米政府が発表する新築住宅販売件数が表すように、顧客はより購入に真剣な顧客を迎えている」と評価した。デビッド・クロウ主席エコノミストは「現況、見通し指数合わせて2005年10−12月期以来の水準へ上振れした」と指摘。建築業者の間では「楽観的な見方が強まっている」と振り返りつつ、「新築住宅を購入する顧客の購買能力に配慮する姿勢を忘れていない」と付け加えた。
——米6月NAHB住宅市場指数は、前月の低下を打ち消すどころか大きく躍進しました。住宅ローン金利がテーパー・タントラムが巻き起こり始めた2013年5月以来となる4%の大台に乗せながら、住宅市場の書き入れ時を迎え金利上昇を受けた駆け込み需要に押し上げられたと考えられます。1−3月期の家計資産報告で明らかになったように、株高による資産拡大も住宅購入意欲を盛り上げたことでしょう。
(カバー写真:Garreth Wilcock/Flickr)
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