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7−9月期、米株のパフォーマンスは?

by • June 29, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1592

Can S&P500 Go Higher In Q3?

債務危機のおかげで、7−9月期入りにかけ暗雲がたれ込め始めました。中国の上海総合が30日、日経平均その他の市場とは裏腹に一時5%近くも急落し一目均衡表の雲の下限を抜けたことも、見逃せません。

米株の7−9月期をみると、パフォーマンス夏枯れ相場を象徴するかのよう。S&P・キャピタルIQのサム・ストバル主席株式ストラテジストいわく、SP500は世界第2次大戦以降のリターンはわずか0.6%高にとどまります。今年のように米大統領3期目の年は1%高まで上げ幅を広げるとはいえ、ギリシャ悲劇や9月利上げが警戒されるだけに気が抜けませんよね。

S&P500、29日に年初来の上昇を打ち消し。
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(出所:Stockcharts)

セクター別でみると、1989年以降で10セクター中6セクターが負け越し。裁量消費財、IT、素材、産業財、金融、通信が並びます。反対に生活必需品、ヘルスケア、公益といったディフェンシブ銘柄に加え、エネルギーが勝ち組でした。

7月だけでみると第2次世界大戦以降で上昇する確率が54%で、平均0.9%高でした。12ヵ月平均が0.7%高ですから、月ベースでは悪くありません。

年初来でS&P500のリターンは、29日時点で0.1%安とダウ平均に続きマイナスに転じました。年内は増収が見込めない上に労働市場の鈍化潜在成長率や労働生産性の低下という懸念もくすぶる。米6月雇用統計や7−9月期決算シーズンを控え、金鳥もとい緊張の夏を迎えつつあります。

(カバー写真:Randy Lemoine/Flickr)

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