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MBA住宅ローン申請件数指数、金利高止まりを背景に低下

by • July 15, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1242

Mortgage Applications Decline As Rates Hover Around 4%.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は、7月10日週に前週比1.9%低下し376.1となった。前週の4.6%の上昇から、再びマイナスに転じている。新規が7.5%低下の196.4と、前週の6.6%の上昇を相殺。前年比では17.2%の上昇となり前週の31.6%から伸びを縮めつつ、19週連続でプラス圏を保つ。借換は3.7%上昇の1392.4となり、2週連続で上昇。前年比では4.9%上昇し、前週の13.7%から減速した。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.23%となり、前週と変わらず。2014年12月以来の高水準をつけた6月26日週の4.26%から小幅低下した水準を保つ。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは、21週連続で上振れしている。15年固定金利型(平均)は3.43%と、 前週の3.41%から小幅に上昇。FHAのローン金利も4.02%となり、前週の4.01%から若干上向いた。

30年物住宅ローン金利、高い信用層向けでも4%超え付近を維持。

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(出所:Zillow)

申請全体に占める借換の割合は50.0%と、前週の48.0%から上昇。2009年6月以来の低水準から、やや切り返した。2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。一方で全体に占める金利変動型の割合は7.4%と前週の7.2%から上昇、少なくとも2014年12月以来の最高を示す。

MBAのマイケル・フラントーニ主席エコノミストは、結果を受け「独立記念日の3連休を受けた4日に営業していた銀行もあり、季節調整を加えても振れやすくなっている」と説明した。

——足元でMBA住宅ローン申請件数指数は上下を繰り返し、なかなか上昇トレンドをつかめません。Fedが利上げの地ならしを行うとともにギリシャ債務危機や中国株安で金利が変動しやすくなる懸念もあって、購入に踏み切れないのかもしれません。金利が徐々に上向くなか、サブプライム問題の一端を担った金利変動型ローンが一段と上昇しており人気が再燃しつつある様子が伺えます。

(カバー写真:reclaimedhome/Flickr)

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