Jobless Claims Rise Less Than Expected.
米新規失業保険申請件数は、9月5日週に27.5万件と市場予想と一致した。7月11日週以来の28万件乗せを示した前週の28.1万件(28.2万件から修正)からも減少。1973年11月24日週以来の低水準を示現した7月18日週からは、7週連続で増加した。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万5750件と、前週の27万5250件および2000年4月以来の低水準を記録した8月8日週の26万6000件を上回る。なお米8月チャレンジャー人員削減予定数は、約4年ぶりの高水準を記録した7月から60%減少していた。
米新規失業保険申請件数、継続受給者数そろって安定的な推移を継続。
8月29日週までの継続受給者数は226.0万件と、前週の225.9万件(修正値)から増加。2000年11月以来の低水準を迎えた6月20日週の220.4万人(修正値)以上を保つ。被保険者に占める失業者の割合は7週連続で1.7%となり、1971年以来の最低となる1.6%を上回った。
州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州は前週に続きニューヨーク州で4642件増だったほかオハイオ州も1027件増と続く。その他インディアナ州は824件増、オレゴン州も586件増だった。一方で減少が目立った州はペンシルベニア州で1549件減、カリフォルニア週で1301件減、ミシガン州で703件減、プエルトリコで636件減、ニュージャージー州で545件減だった。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受けて「継続的に低い水準を叩き出しており労働市場は離職という側面から見て健全」と指摘。短期的にトレンドが変化する可能性は小さいと結んだ。
(カバー写真:Bromford/Flickr)
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