2134242530_5360c315ba_b copy

米10月ミシガン大学消費者信頼感・確報値、下方修正も底堅い

by • November 4, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1235

Consumer Confidence Stays Solid In October.

米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は90.0となり、市場予想の92.5を下回った。速報値の92.1から下方修正されつつ、約1年ぶりの低水準だった前月の87.2からは改善している。内訳をみると、現況指数が102.3で、速報値の106.7から下方修正。2014年10月以来の下振れを迎えた前月の101.7を上回った水準は維持した。見通し指数も速報値の82.7から、82.1へ引き下げられた。こちらも1年ぶりの低水準だった前月の78.2は上回る。原油先物が安値で推移するなか、インフレ見通しは1年先につき2.7%で速報値と変わらず。5−10年先は2.5%となり、速報値の2.6%から下方修正された。

ミシガン大学のエコノミスト、リチャード・カーティン氏は、下方修正も関わらず「2015年の平均値は93.1で、2004年の95.2以来の高水準」と評価する。また全ての世帯で家計見通し指数が上向き、2007年以来の高水準だった」と指摘。2016年の消費は「2.9%増」と予想しつつ、「ディスカウントや低金利を意識して財布の紐を緩めるだろう」との注意も忘れなかった。詳細は、以下の通り。

・1年先の家計見通し指数 127、直近で最高<速報値は128
向上する 36<速報値は37
変わらず 51=速報値は51
悪化する 9=速報値は9

・所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数 77>速報値は75、6ヵ月ぶり低水準
所得の伸びが物価を上回る 23、6ヵ月ぶり高水準=速報値は23
所得の伸び率と物価が同じ 29>速報値は27、直近で最低
所得の伸びが物価を下回る 46<速報値は48、直近で最高

・1年先のビジネス見通し指数 100>速報値は99
向上する 21、直近で最低<速報値は22
変わらず 55、4ヵ月ぶり高水準>速報値は53
悪化する 21<速報値は23

・1年先の失業率見通し指数 93>速報値は90、直近で最低
低下する 20=速報値は20
変わらず 52>速報値は49
上昇する 27<速報値は30、直近で最高

・1年先の金利見通し指数 45=速報値は45(低下を見込む場合に指数は上昇)
低下する 6=速報値は6
変わらず 32=速報値は32
上昇する 61=速報値は61

・自動車購入指数 140<速報値は142
買い時 68<速報値は70、3ヵ月ぶり高水準
分からない 4>速報値は2、直近で最低
買い時ではない 28=速報値は28

・住宅購入指数 158=速報値は158
買い時 78=速報値は78
分からない 2=速報値は2
買い時ではない 20=速報値は20

——米10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は緩んだとはいえ90の大台を維持しています。ホリデー商戦の臨時雇用や低金利環境もあって、引き続き楽観寄りスタンス。労働市場が悪化しない限り、世界景気および米景気の減速懸念はどこへやらといった趣きです。

(カバー写真:J Mark Dodds/Flickr)

Comments

comments

Pin It

Related Posts

Comments are closed.