Construction Spending Hits 8-Year High.
米10月建設支出は前月比1.0%増の1兆1074億ドルとなり、市場予想の0.6%増を上回った。前月の0.6%増を含め、10ヵ月連続で増加。金額ベースでは、少なくとも2007年12月以来の高水準に達した。住宅が1.0%増と7ヵ月連続で増加した上、非住宅も1.0%増と3ヵ月連続でプラスを示している。前年比では13.0%増と、前月の14.1%増(速報値ベース)から鈍化した。
民間は0.8%増と、4ヵ月連続で増加した。住宅が1.0%増と7ヵ月連続でプラスをたどり、金額ベースで約8年ぶりの高水準に達している。非住宅は0.6%減と、4ヵ月連続で増加した。内訳をみると16項目中、公共安全施設が15.7%増と2ケタを達成したほか、管理・開発も12.2%増、通信も7.3%増と強い。製造業も3.0%増だった。一方で、前月に伸びが目立った宗教が3.4%減、宿泊も0.4%減となる。
公共は1.4%増と、前月の0.1%減から増加に反転。住宅が1.0%減と2ヵ月連続で減少しつつ、非住宅は1.4%増と前月からプラスへ切り返した。
バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受け「当方の見通しと整合的で住宅投資を中心に建設支出はしっかりした伸びをたどる」と予想した。米10−12月期GDPの予想は、「2.0%増」で据え置く。
――米10月建設支出は順調に増加しており、米7-9月期GDP改定値で民間投資のうち構造物投資(設備投資のひとつ)が上方修正されたことと整合的です。
GDPに対する構造物投資の寄与度、直近では0.2%のマイナスでしたが・・。
(出所:My Big Apple NY)
とはいえ、足元の経済指標を経てアトランタ連銀のGDP予想は従来から一段と下方修正され1.4%に至り予想開始以来で最低を更新中。米10−12月期GDPへの楽観度は、あらためて後退しつつあるのも事実です。
(カバー写真:Andrew Stawarz/Flickr)
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