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MBA住宅ローン申請件数指数と米マークイット製造業PMI、ともに下振れ

by • December 17, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3377

Mortgage Loan Applications Fall Again Right Before The Liftoff.

MBA住宅ローン申請件数指数と、米12月マークイット製造業PMI速報値をおさらいしていきます。

全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、12月11日週に前週比1.1%低下し419.4だった。前週から低下に反転している。新規が2.8%低下の221.7と前週の横ばいからマイナスに落ち込んだ一方、借換は1.4%上昇しの1592.7と2週連続で上向いた。前年比(季節調整前)は、全体で14.6%と前週の12.5%から上げ幅を拡大。新規も33.7%と前週の28.6%から上昇したほか、借換も4.9%と前週の3.4%から強まった。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は4.14%と、前週と変わらず。1年前の水準である4.06%は超えており、7月以来の高水準近くを保つ。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%から、上振れしたままだ。15年固定金利型(平均)は前週の3.39%から3.38%へ低下。FHAのローン金利は3.90%と、逆に前週の3.91%を下回った。

申請全体に占める借換の割合は60.7%と、前週の58.7%から上昇した。2009年6月以来の低水準となった7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持している。ただし、2013年5月以来の高水準となった1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。

▽米12月製造業PMI速報値、再び2013年10月以来の低水準

米11月マークイット製造業PMI・速報値は51.3となり、市場予想の52.6を下回った。前月の52.8からも減速。2013年10月以来の低水準を更新していfる。内訳をみると、生産が前月の54.8から52.7へ低下したほか、新規受注も50.1と前月の53.1を下回り約2年ぶりの水準へ低下した。もっとも雇用は2014年6月以来の低水準だった52.7から53.0へ上向いた。

マークイット製造業PMI、明確な低下トレンドに。
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(出所:Markit)

マークイットのクリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受け「Fedが9年半ぶりに利上げに踏み切るという日に製造業センチメントは減速の兆しをみせた」と指摘。製造業は国内総生産(GDP)の10%を占めるに過ぎないとはいえ、「GDPの産業活動とは77%と相関関係がある」とし、懸念を与えると結んだ。

——住宅ローン申請件数指数は金利が特に上振れなかったものの、新規が押し下げました。やはり申請はしても承認されないケースを見極めたのかもしれません。米7−9月期家計債務でも、自動車ローンと住宅ローンには信用スコアに大きな差が確認できましたよね。

米12月マークイット製造業PMI速報値は引き続き、悩ましい製造業活動の姿を浮き彫りにしました。原油先物が2009年2月以来の安値へ沈んだ影響もあるのでしょう。特にエネルギー企業大手は大規模な設備投資削減計画を次々に発表しており、センチメントを押し下げたと考えられます。

(カバー写真:InAweofGod’sCreation/Flickr)

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