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米12月中古住宅販売成約件数指数、前月に続き予想以下

by • February 1, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1644

Pending Home Sales Edges Up In December.

米12月中古住宅販売成約件数指数は前月比0.1%上昇の106.8となり、市場予想の0.9%に届かなかった。前月の1.1%の低下(0.9%の低下から下方修正)からは改善しつつ、小幅な反発にとどまる。過去6ヵ月で、3回目の上昇を示した。前年比では3.1%上昇し、こちらも市場予想の4.8%以下に。11月の4.9%(5.1%から下方修正)から鈍化しつつ、16ヵ月連続でプラスとなった。

4大地域別では、1地域のみ上昇。今回は北東部が6.1%上昇し前月の2.5%の低下を完全に打ち消している。一方で中西部と石油生産地を集まる南部はそれぞれ1.1%、0.5%低下し前月からマイナスに反転。IT企業がひしめく西部は2.1%低下し、2ヵ月連続で落ち込んだ。

発表元である全米リアルター協会(NAR)のローレンス・ユン主席エコノミストは、結果を受け「北東部は暖冬や良好な在庫環境を背景に急伸した」と説明した。ただし「雇用が持続的に増加しているとはいえ、手頃な価格レンジの住宅在庫がひっ迫し、建設業者の供給も間に合わず住宅価格の継続的な上昇を促し、買い手にとって環境改善は暫く見込めない」と結んだ。

なお中古住宅販売成約件数指数は、中古の一戸建ておよびコンドミニアムにおける契約が仮契約から最終契約にいたった件数を指数化したもので、中古住宅販売件数は引き渡しの件数を示す。従って、成約件数の約80%が1-2カ月後に中古住宅販売件数として組み込まれる。

――米12月中古住宅販売件数は、好調だった米12月新築住宅販売件数米12月中古住宅販売件数に反し勢いに乏しい結果に終わりました。もっとも、1月は北東部を中心に豪雪に見舞われたほか、大手企業がリストラを相次いで発表しており、雇用環境が良好を維持するかも不透明。足元で米1-3月期国内総生産(GDP)の予想は2%超える数字が並ぶものの、HSBCが米国在住の中国人向け住宅ローン貸出を抑制し始めたとのニュースもあり住宅投資には変化の波が訪れかねません。

(カバー写真:Bunches and Bits {Karina}/Flickr)

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