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MBA住宅ローン申請件数指数、金利上昇を背景に3週ぶりに下振れ

by • July 21, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off1797

Mortgage Applications Decline As Rates Rise.

全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、7月15日週に前週比1.3%低下し614.3だった。3週ぶりに低下し、過去5週間で2回目のマイナスとなる。借換が0.9%低下し2843.7と、3週ぶりに低下へ反転。新規も2.0%低下の229.9と、前週の横ばいから下振れしている。米6月小売売上高など、米指標の好転や順調な決算発表に後押しされダウとS&Pが最高値を更新、米債利回りも上昇したため需要が後退した。MBA住宅ローン申請件数指数の前年比(季節調整前)は60.8%上昇し、前週の33.8%から加速。新規が15.7%の上昇(前週は4.5%の低下)からプラスに転じたほか、借換も105.4%の上昇(前週は64.9%の上昇)と上振れした。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は前週の3.60%から3.65%へ上昇した。1年前の4.23%以下にとどまり、過去3年間で最低近くを保つ。15年固定金利型(平均)は前週の2.88%から2.90%へ上昇。FHAのローン金利は、前週の3.53%で低下した。

MBA住宅ローン申請件数指数、低金利を支えとし連休明けに大幅反発。

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(作成:My Big Apple NY)

申請全体に占める借換の割合(件数ベース)は64.2%と、前週の64.0%から上昇し2月以来の高水準。2009年6月以来の低水準である2015年7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持。ただし2013年5月以来の高水準となった2015年1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。

――米6月住宅着工件数が増加したように住宅市場は金利低下を追い風に順風満帆といったムードが漂いますが、金利が上昇すると借換が下押しし需要が後退してしまいました。しかも借換がメインで全体のシェアでは2月以来の高水準を示し、新規の勢いには乏しい状況。米6月雇用統計が大幅増加した割に住宅市場に恩恵は現れておらず、仮に雇用の伸びが鈍化すれば住宅市場に影響を及ぼしそうです。

(カバー写真:Steven Martin/Flickr)

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