Richmond Fed Manufacturing Index Stays Negative.
米9月リッチモンド連銀製造業景況指数はマイナス8となり、市場予想のマイナス2を下回った。前月のマイナス11から下げ幅を縮小しつつ、2ヵ月連続で分岐点割れしている。内訳をみると、出荷や新規受注がマイナス幅を縮めつつ分岐点割れを維持。雇用は約3年ぶりにマイナスに転じた。
・出荷 マイナス4、2ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス14と2013年1月以来の低水準<前月は7、6ヵ月平均はマイナス9
・新規受注 マイナス7、2ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス20と2009年4月以来の低水準、6ヵ月平均は8
・稼働率 マイナス11、2ヵ月連続で分岐点割れ>前月はマイナス19と2013年1月以来の低水準、6ヵ月平均はマイナス4
・在庫(最終財) 20<前月は24、6ヵ月平均は20
・雇用 マイナス13、2013年8月以来の分岐点割れで2009年6月以来で最低<前月は7、6ヵ月平均は8
・平均労働時間 1、分岐点を回復>前月はマイナス4、6ヵ月平均は10
・賃金 13<前月は21と2014年5月以来の高水準、6ヵ月平均は10
・仕入れ価格 1.1>前月は0.96、6ヵ月平均は0.32
・販売価格 0.07<前月は0.26、6ヵ月平均は0.39
6ヵ月見通し指数は低下が優勢。新規受注や出荷、稼働率などそろって低下したほか、雇用も4ヵ月ぶりに低下した。
――製造業景況指数が一通り公表されたので、星取表を確認していきましょう。
・NY連銀製造業景況指数
マイナス1.99>前月は4.21
・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
12.8>前月は2
・リッチモンド連銀製造業景況指数
マイナス11.1<前月はマイナス18.3
・カンザスシティ連銀製造業景況指数
6>前月はマイナス4
・ダラス連銀製造業景況指数
マイナス3.7>マイナス6.2
・マークイット製造業PMI
51.4>前月は52.0
製造業景況指数、全体的な好転とはならず
全体的にまちまちで、フィラデルフィア連銀やカンザスシティ連銀が分岐点を回復した一方でNYのほか石油生産地を含むダラス、リッチモンドはマイナス圏を維持していました。原油先物が40ドル台で安定推移するとはいえ、製造業活動は低調なペースを維持しているもよう。米7~9月期の成長率は回復が期待されながら3%割れの公算であり、なかなか勢いを取り戻せずにいます。
(カバー写真:Bill Dickinson/Flickr)
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