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米11月消費者信頼感、2000年以来の水準へ上昇し楽観度強まる

by • November 29, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off526

Consumer Confidence Hits New 17-Year High In November.

米11月消費者信頼感指数、米9月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米9月住宅価格指数、地区連銀製造業景況指数をおさらいしていきます。

米11月消費者信頼感指数は129.5となり、市場予想の124を上回った。前月の126.2(125.9から上方修正)を超え、2000年11月以来の高水準。内訳をみると、現況指数が153.9と前月の152.0(151.1から上方修正)を超え、2001年6月以来のレベルへ接近。ハリケーン“ハービー”と“イルマ”で低下した前月の反動に加え、買い替え需要や株高が奏功したとみられる。見通し指数は113.3と、前月の109.0(109.1から上方修正)を抜け、2000年9月以来の水準へ上昇した。

発表元であるカンファレンス・ボードのリン・フランコ経済指標ディレクターは、結果を受け「17年ぶりの高水準をつけたのは、今回で5回目」と評価した。その上で「労働市場を支えに、短期的見通しが一段と強まった」と指摘。今年のホリデー商戦の売上に寄与するとともに、2018年初の経済活動も健全なペースで拡大する見通しとまとめた。

消費者信頼感指数、2000年11月以来の水準へ上昇。

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(作成:カンファレンス・ボードよりMy Big Apple NY)

現状の労働市場に対し「職が豊富」から「職探しが困難」を引いたDIは20.2だった。前月の19.6(修正値)を超え、2001年6月以来の高水準を示す。以下は、結果の詳細。

ビジネス環境については、「良い」が上昇し、「悪い」が低下
「良い」34.9%→前月の34.4%から上昇、前年同月は29.7%
「悪い」12.7%→前月の13.5%から低下、前年同月は15.2%

労働市場については「豊富」が上昇し「困難」が低下、DIは17ヵ月連続でプラスを示す
「職が豊富」37.1%→前月の36.7%から上昇、前年同月は27.8%
「あまり職が豊富ではない」46.2%→前月の49.3%から低下、前年同月は51.0%
「職探しが困難」16.9%→前月の17.1%から低下、前年同月は21.2%

6ヵ月先のビジネス環境への見方は「良くなる」が上昇し「悪化する」が低下
「良くなる」22.6%→前月の22.1%から上昇、前年同月は16.4%
「悪化する」6.5%→前月の7.0%から低下、前年同月は9.9%
「変わらず」71.1%→前月の70.9%から上昇、前年同月は73.7%

6ヵ月先の労働市場への見方は「増加」が上昇し「減少」が低下、「増加」が13ヵ月連続で「減少」を上回る
「雇用が増加する」22.6%→前月の18.7%から上昇、前年同月は16.1%
「雇用が減少する」11.0%→前月の11.6%から低下、前年同月は13.1%
「変わらず」66.4%→前月の69.7%から低下、前年同月は70.4%

6ヵ月先の所得への見方は「増加」と「減少」が低下
「増加する」20.1%→前月の20.3%から低下、前年同月は17.4%
「減少する」7.6%→前月の7.5%から低下、前年同月は9.2%
「変わらず」72.3%→前月の72.2%から上昇、前年同月は73.4%

購入見通しは、自動車以外が上昇した。自動車は12.6%と、前月の14.0%から低下。対して主要機器は52.0%と前月の48.8%を超え5ヵ月ぶりの高水準となる。住宅は6.9%と、前月の6.4%を上回り3ヵ月ぶりの水準へ戻した。

――米11月消費者信頼感指数は、力強い労働市場を背景に上昇トレンドを維持しています。税制改革成立の期待から、所得税率の低下に期待を寄せている可能性も。景気と労働市場の楽観度の割に所得見通しの伸びが強まっていないとはいえ、低インフレ環境と資産効果に支えられ、短期的に個人消費が伸びる見通しです。

▽米9月S&P/ケースシラー住宅価格指数、前年比で伸び加速

米9月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前)は195.15となり、前月の194.82(195.05から下方修正)を抜け過去最高を更新した。20都市別の季節調整前では前年同月比6.19%上昇の203.50と市場予想の6.04%を上回った。前月の5.82%(5.92%から下方修正)を超え、上昇ペース加速再燃の兆しが現れている。指数ベースでは少なくとも2006年11月以来の高水準で、5年3ヵ月連続でのプラス圏を保った。季節調整済み・20都市別の前月比は0.52%の上昇と、市場予想の0.30%を上回った。前月の0.44%(0.45%から下方修正)から加速した。

20都市別での季節調整済みベース・前月比では、全て上昇。トップはジョージア州アトランタで1.27%の上昇、2位はカリフォルニア州サンフランシスコで1.14%の上昇、3位はフロリダ州タンパで1.00%の上昇だった。ワースト1位はミネソタ州ミネアポリスで0.18%の上昇、2位はワシントンDCで0.30%の上昇、3位はミシガン州デトロイトで0.32%の上昇だった。

▽米9月住宅価格指数は予想以下も、前年比は6%台の伸び回復

米住宅金融公社(FHFA)が発表した米9月宅価格指数は前月比0.3%上昇し、市場予想の0.5%を下回った。前月の0.8%(0.7%から下方修正)に届かなかったものの、19 ヵ月連続でプラスを示す。前年比は6.3%上昇し、前月の6.2%に続き1〜3月の6%台へ戻した。国勢調査ベースの9地域別では5地域と、前月の6地域を下回った。

FHFAが公表する住宅価格指数は、米連邦住宅貸付機関監督局(OFHEO)傘下のFHFAの場合はプライム層向けの住宅価格がメインで、融資額が政府保証機関(GSE)の買取基準額を超えるジャンボ・ローンや、低所得者層向けのサブプライムを含んでいない。従ってS&Pケース/シラー住宅価格指数とは対象が異なり、数字自体は現状より強めの数字が出ると言われている。こうした背景からFHFAは2011年6月分から、フレディマックやファニーメイなどGSE以外のローンを含んだ住宅価格指数を拡大版として、公表を開始した。

――住宅価格はS&Pケースシラー住宅価格指数とFHFAの住宅価格指数共に前年比6%台の伸びなり、10月平均時給の倍以上の勢いを保ちます。住宅価格指数は9月の結果であるため、ハリケーンの復興需要が落ち着けば値上がりペースが鈍化する期待も。半面、消費者信頼感指数で住宅購入見通しが上昇基調にあり、需要が拡大すれば住宅価格を押し上げる可能性も否定できません。

▽11月の地区連銀製造業景況指数、前月から鈍化が優勢

各地区連銀の製造業景況指数の結果は、以下の通り。

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(作成:My Big Apple NY)

リッチモンド地区連銀(ワシントンD.C.、ウェスト・バージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、メリーランド州などを含む)以外、全ての地区連銀でセンチメントが低下しています。ハリケーン被災地を含むダラス地区連銀(テキサス州のほか、ニューメキシコ州、オクラホマ州、アーカンソー州、ルイジアナ州それぞれの一角を管轄)が約8ポイント急低下したほか、変動の大きいNY地区連銀(NY州、NJ州、一部コネチカット州)も約11ポイント落ち込むなど、ハリケーン“ハーベイ”などの復興需要からの揺り戻しが入ったもよう。製造業活動の拡大は続くものの、10~12月期の機器投資や在庫投資は、前期から鈍化する余地を残します。

(カバー写真:Dave Collier/Flickr)

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