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米12月ISM製造業景況指数は2年ぶり高水準、雇用も改善

by • January 3, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off941

Manufacturing Sentiment Improves Further In December.

米12月ISM製造業景気指数、米12月マークイット製造業PMI確報値、米11月建設支出をおさらいしていきます。

米12月ISM製造業景況指数は54.7となり、市場予想の523.8を上回った。前月の53.2を超え、4ヵ月連続で分岐点に乗せただけでなく2014年 12月以来の水準へ上昇。内訳をみると新規受注や生産、雇用などが直近で最高をつけるなど、軒並み好調だった。詳細は、以下の通り。

・新規受注 60.2、2014年10月以来の高水準で3ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は3.0、6ヵ月平均は54.4
・生産 60.3、2014年10月以来の高水準で3ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は56.0、6ヵ月平均は54.8
・雇用 53.1、2015年5月以来の高水準で3ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は52.3、6ヵ月平均は51.0

・在庫 47、18ヵ月連続で分岐点割れ<前月は49.0、6ヵ月平均は48.6
・新規輸出受注 56.0>前月は52.0<前月、6ヵ月平均は52.9
・仕入れ価格 65.5、2011年5月以来の高水準>前月は54.55、6ヵ月平均は55.9

・入荷時間 52.9<前月は55.7、6ヵ月平均は52.3
・受注残 49.0、5ヵ月連続で分岐点割れ=前月は49.09.5、6ヵ月平均は47.8

ISMの雇用に合わせ、米雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の製造業も改善か。

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(作成:My Big Apple NY)

ISMのブラッドリー・ホルコム会長は、結果に対し「18業種のうち11業種で拡大した」と説明、11月に並んだと明かした。また「消費者の動向を反映しており、どんな理由であれ人々は経済が改善すると予想しているようだ」との見解を寄せる。

▽米12月マークイット製造業PMI確報値、21ヵ月ぶりの高水準

米12月マークイット製造業PMI確報値は54.3と、市場予想並びに速報値の54.2を上回った。ただし前月の54.1を超え、2015年3月以来の高水準を示す。注目の雇用も、2015年6月以来の水準へ上振れした。

クリス・ウィリアムソン主席エコノミストは、結果を受け「2016年を力強く締めくくり、2017年に成長が一段と回復する確信を強めた」と評価した。足元の需要と将来への楽観度の高まりから在庫や稼働率を増加しており「雇用の上振れに反映された」という。ドル高や金利上昇には一切触れず、「生産動向は年率で4%増を果たす」と終始明るいトーンを保った。

ISMとマークイット、そろって強含み。

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(作成:My Big Apple NY)

――製造業活動には一段と明るい材料が増え、2017年への高い期待値をつなぎました。バイロン・ウィーン氏をはじめ今年は楽観的な予想が目立つなか、米株も4日ぶり反発でスタートしており、トランプ・ラリー再燃に向け走り始めたように見えます。米経済はこの溢れんばかりの楽観に応じるのか、熱い視線が注がれます。

▽米11月建設支出、民間の住宅と公共がけん引し増加に反転

米11月建設支出は前月比0.9%増の年率1兆1,821億ドルとなり、市場予想の0.5%増を上回った。前月の0.6%増(0.5%増から上方修正)を含め、2ヵ月連続で増加。内訳をみると、住宅が1.0%増と2ヵ月連続で増加しただけでなく、非住宅も0.8%増と増加に転じた。建設支出の前年比は4.1%増と、前月の2.4%増を含め増加トレドを保った。

前月比での民間は1.0%増と、10月の0.1%増を含め2ヵ月連続で増加した。住宅が1.0%増と2ヵ月連続で増加したほか、非住宅は0.9%増と増加に転じている。非住宅の内訳をみると11項目中、8項目が増加。特に宗教施設が9.8%増、宿泊が7.0%増、教育が4.0%増と強い。逆に通信が3.7%減と最も弱く次いで製造業が1.1%減、健康が0.2%減だった。

公共は0.8%増と、前月の2.2%増を含め4ヵ月連続で増加した。住宅が0.5%増と前月の7.3%増に続き増加したほか、非住宅も0.8%増と4ヵ月連続で増加した。非住宅のうち12項目中、8項目で増加。保全が5.0%増と牽引したほかオフィスは3.1%増、教育も2.1%増と好調だった。もっとも公共が3.3%減、輸送は2.2%減、下水処理が1.6%減、水道が0.1%減となる。

――米11月建設支出が予想外に好調だったため、アトランタ地区連銀は米10~12月期国内総生産(GDP)の予測値を従来の2.5%増から2.9%増へ上方修正しました。米7~9月期GDP確報値が3.5%増だったため、仮に3%成長を達成すれば2014年4~9月期以来の2期連続で大台超えとなります。トランプ新政権は少なくとも3%超の成長を確約していますから、自身の政権がスタートしていなくとも選挙戦が奏功したと大手を振るって喧伝できますね。

(カバー写真:trid westvang/Flickr)

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