The Difference Between Trump’s Cabinet Picks And The Past.
トランプ次期大統領の政権チームに対するアメリカ人の評価は、過去と比較して非常に低いことが分かりました。
総資産300億ドル超の富裕層が勢ぞろいする3G政権だからでしょうか?それとも、公職経験者が少ないからでしょうか?謎を解くべく、歴代の大統領が1期目を迎えるにあたって指名した最初の候補と比較してみました。
まずは、男女別動向をチェックしていきましょう。
トランプ次期大統領が政権発足前に候補に挙げたメンバーは、男性が大半を占め75%に及びました。1980年の米大統領選後に1期目の政権入り候補者を指名したレーガン元大統領以来の高い水準となり、先祖返りしたかのようです。ブッシュ父の時代はまだ男性優位だとして、ブッシュ息子の時代よりも女性と非白人の比率の低さが目立ちます。
ブッシュ父時代からの歴代の大統領が就任前に指名した候補者の経歴は、ご覧の通り。
トランプ新政権入りメンバーに指名された方々、過去と比較して興味深い点が浮かび上がります。
1)政府要職を経験した候補者が少ない
2)最高経営責任者(CEO)の比率が高い
3)博士号取得者がゼロ
これまでの政権では、政府要職を経験した候補者が8割以上を占めていたにも関わらずトランプ新政権は米大統領選中に主流派との摩擦もあって50%と格段に低い。またトランプ次期大統領自身がビジネスマンとして各界と交流を深めた拝啓から、CEOの比率が30%とブッシュ父政権以降で最高となります。オバマ政権がゼロだったことと、対照的ですね。逆にトランプ新政権では、博士号取得者がゼロでした。秀才が多かったオバマ政権に代わって、ビジネスの才覚に溢れた候補者が占めるトランプ政権となれば、理念よりも実利を優先し米国第一主義を目指すのも頷けます。
(カバー写真:OZinOH/Flickr)
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