Numbers That You Should Remember For The Inauguration Day.
4年に1度行われる、米大統領就任式。2017年は慣例を悉く打破する男、ドナルド・トランプ氏が主役です。
そのトランプ氏を迎える米大統領就任式とあって、前例のない事態が発生してもおかしくはありません。在ニューヨークの日本総領事館は、「大統領就任式に伴う抗議デモへの注意」と題したメールを配信。「トランプ次期大統領への支持または抗議のためのデモがニューヨーク市内において計画されています・・デモ参加者が警察や一般市民に対して暴行を加えた容疑で逮捕されるなど一部参加者の暴徒化による混乱が生じました」として、注意を呼びかけています。
トランプ支持者に加え、抗議活動家が集結するであろうワシントンD.C.、就任式にはどれだけの人が集るのでしょうか?今年の就任式をはじめ、覚えておきたい数字をCNBCとWSJ紙から拾ってみました。
1.今年の米大統領就任式の参加者並びに集まる群衆:70万〜90万人
2.反トランプの抗議活動家、予想される人数:20万人
3.2009年のオバマ米大統領就任式の参加者並びに集まった群衆:180万人
4.今年の米大統領就任式に掛かる費用:1億7,500万ドル
5.トランプ米大統領就任式委員会が集めた寄付金:7,500万ドル
6.寄付金のうちVIPチケットは100万ドル、米大統領夫妻との晩餐が含まれる
7.米大統領就任式の日、ホテル1泊料金平均:608ドル
8.オープンしたばかりのトランプ・インターナショナル・ホテルの1泊料金:1,200ドル
9.シークレット・サービス並びに国家警備隊の動員数:2万8,000人
10.パレードに参加する団体(退役軍人によるバンド含む):40組、8,000人超
11.パレードの経路、ペンシルベニア・アベニュー経由、米議会→ホワイトハウス:1.5マイル(2.4km)
(出所:Google)
12.トランプ次期大統領の演説時間:20分
13:就任パーティーの回数:3回(オバマ米大統領は2009年に少なくとも9回開催)
14.当日の天候:90%の降水確率
折角の就任式に降水確率が90%とは、勿体ないですよね。1月19日の現地時間午前9時27分時点では、ウェザ—・チャンネルやアキュウェザーによると60〜65%に低下していました。最高気温は摂氏9度、最低は7度ですからレーガン米大統領の就任式(2期目、1985年)のように極寒による屋内就任式は避けられる見通し。とはいえ11日の記者会見でトランプ次期大統領から「偽ニュース」と糾弾されたCNNは、”トランプ米大統領就任式の天気はどんより模様に”Weather for Trump’s inauguration looks gloomy)”とヘッドラインを飾り、暗雲垂れ込めるスタートになると伝えます。
1937年以降、雨が降った就任式は2回あります。1937年のルーズベルト米大統領、1973年のニクソン米大統領のみ※。奇しくも歴史を変えた米大統領と同じく雨天の就任式を迎える見通しのトランプ氏は、一体どちらの轍を踏むのでしょうか?
降雪は4回で1945年のルーズベルト米大統領、1957年のアイゼンハワー米大統領、2001年のブッシュ米大統領(息子)でした。こうしてみると、ルーズベルト米大統領以外は共和党の米大統領就任式で悪天候となるケースが多いんですね。ただ、気温であれば4.1度VS0.9度で、共和党の就任式典に軍配が上がりました。今年の気温も比較的温暖で、雨天でも着込んでいけば何とか凌げられそうです。
※ニクソン米大統領の時は1期目ではなく、2期目でした。お詫びして訂正致します。
(カバー写真:Victoria Pickering/Flickr)
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