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米3月NFIB中小企業楽観度、低下続き不透明指数は過去2番目の高水準

by • April 12, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off514

NFIB Small Business Optimism Declines For 3 Months.

米3月NFIB中小企業楽観度指数は104.7となり、市場予想と一致した。前月の105.3と合わせ、2004年12月以来の高水準だった1月の105.8から少しずつ鈍化している。なお同指数は、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する労働市場情勢指数(LMCI)に含まれる。

発表元である全米独立企業盟(NFIB)のウィリアム・ダンケルベルグ主席エコノミストは、結果に対し引き続き高水準にあるとのコメントを寄せた。ただし「不透明指数が93と、統計開始以来で2番目の水準へ上昇した」と指摘。中小企業のオーナーは「政治を中心に、見通しを予想する上で困難に直面している」とまとめた。

楽観度指数と経済見通し、そろって2004年と2006年以来の高水準から鈍化。

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(作成:My Big Apple NY)

内訳をみると、13項目中プラス圏にのせた項目は2016年11~17年2月に続き10項目だった。今回は「経済がより良くなる」が2002年3月以来の高水準を達成した2016年12月から3ヵ月続けて低下した。そのほか「設備投資を拡大」、「求人数」、「売上の拡大を予想」などが軒並み前月を下回り、特に「売上の拡大」は顕著だ。一方で「設備投資を拡大した」、「賃金」、「賃金見通し」などが上昇、「黒字トレンドにある」が下げ幅を縮小した。以下は、項目ごとの変化。

「経済がより良くなる」46%<前月は47%、6ヵ月平均は33%
「求人件数」30%<前月は32%、6ヵ月平均は30%
「設備投資を拡大した」29%>前月は26%、6ヵ月平均は27%
「賃金」28%>前月は26%、6ヵ月平均は26%
「事業拡大に良いタイミング」22%=前月は22%、6ヵ月平均は19%

「売上の拡大を予想」18%<前月は26%、6ヵ月平均は19%
「賃上げ見通し」18%>前月は17%、6ヵ月平均は18%
「採用見通し」16%>前月は15%、6ヵ月平均は15%
「販売価格の上昇」5%<前月は6%、6ヵ月平均は5%
「在庫を増加させる」2%<前月は3%、6ヵ月平均は3%

「信用状況が緩和する」−3%=前月は−3%、6ヵ月平均は−4%
「在庫満足度」−5%しょうなり前月は−2%、6ヵ月平均は−4%
「黒字トレンドにある」−9%<前月は−13%、6ヵ月平均は−15%

ISMの製造業、非製造業とともにNFIBは頭打ちを示す可能性。

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(作成:My Big Apple NY)

――米3月NFIB中小企業楽観度指数はトランプ政権誕生を祝うかのように2016年11月の米大統領選挙後に急伸した後、頭打ち感が現れています。インフラ投資、税制改革、規制緩和といったトランプノミクスへの目途が立たず、鈍化したのでしょう。シリア攻撃や朝鮮半島への空母を派遣するなど、直近でさらに地政学的リスクへの影響も気掛かり。仮に北朝鮮に攻撃した場合、短期的に収束しなければ韓国の半導体や液晶パネルのサプライチェーンはもちろん、日本を含め裁量消費を圧迫しかねません。日本としては、北朝鮮のミサイルが本土に着弾する恐れがゼロとも言い切れず。米国の中小企業の楽観度も緊張状態を受けた海外需要低下を見越して、4月に改善する可能性は低いでしょう。個人的には想定外の事態に直面した場合、復興需要で上振れする恐れを禁じ得ませんが・・。

(カバー写真:Alper Çuğun/Flickr)

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