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米3月生産者物価、原油価格を反映し7ヵ月ぶりに前月比で低下

by • April 14, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off692

Producer Price Index Posts First Drop In 7 Month In March.

米3月生産者物価指数(PPI)は前月比0.1%低下し、市場予想の±0%より弱い結果となった。前月の0.3%の上昇から転じ、2016年8月以来と7ヵ月ぶりのマイナスに。原油価格が3月に50ドル台割り込み米大統領選直後の2016年11月以来の水準まで鈍化した結果、エネルギーが押し下げている。PPIコアは前月比±0%で、こちらも市場予想の0.2%に届かず。前月の0.3%も下回り、2ヵ月ぶりに横ばいへ戻した。

PPIは前年同月比で2.3%上昇し、市場予想の2.4%を下回った。ただ前月の2.2%を超え7ヵ月連続でプラスをたどっただけでなく、2012年3月以来の水準へ上振れしている。コアPPIは市場予想の1.8%に届かず1.6%だったが、3ヵ月ぶりに2015年1月以来のレベルへ戻した。

PPI、原油価格の回復につれ前年比では上昇継続。

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(作成:My Big Apple NY)

――米3月PPIはエネルギーが重石となり、鈍化しました。米3月輸入物価指数と合わせ、インフレ圧力の後退を示します。足元の米株安は地政学的リスクで説明される傾向が高いものの、トランプ米大統領が税制改革の成立の目標を8月から明確へ後ろ倒ししたことも一因でしょう。5年先5年物フォワード・レートも、2.1%台と2ヵ月ぶりの水準へ鈍化中。NY連銀のインフレ調査でも1年先は1月の2.98%から3月は2.74%へ伸びを狭めました。原油価格自体、2014年6月の高値から2016年2月の下落分、3分の1戻しにあたる53ドル付近で伸び悩む状況で、トランプ政権の経済政策が動き出さない限り物価上昇の余地は限られそうです。

▽米新規失業保険申請件数、1973年以来の低水準近くを維持

米新規失業保険申請件数は4月8日週に23.4万件と、市場予想と一致した。前週の23.5万件(23.4万件から下方修正)を含め、2月24日週に続き1973年以来の低水準を保つ。米労働省によると、特殊要因を確認していない。4週平均は24万7,250件と、前週の25万250件(修正値)から減少した。

季節調整前の州別動向では、カリフォルニア州が1万人近い増加を示したほかNY州、テキサス州など、前週に反し人口が多く都市部を抱える州での増加が目立つ。一方で、推計値となったルイジアナ州やカンザス州などで小幅に減少した。製造業の州は増加が優勢だったものの、ペンシルベニア州を除き概して小幅にとどまった。

4月1日週までの継続受給者数は202.8万人と、前週の203.5万人(修正値)から減少。ただ2000年以来の200万人割れを示した前週の198.7万を上回る。被保険者に占める失業者の割合は1.5%と、年初来初めて過去最低に並んだ3週前の1.4%を上回った水準を保つ。

米新規失業保険申請件数は減少も、4週平均は年初来で最大。

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(作成:My Big Apple NY)

――米新規失業保険申請件数は低水準を維持する半面、米3月雇用統計・非農業部門就労者数は10万人を割り込むなど、直近では整合性に欠けています。医療保険制度改革(オバマケア)導入を受け、50人以上の正社員を有する企業が医療保険を提供しなければ罰金を科す仕組みになっていますよね。正社員の採用とともに、失業保険対象の従業員の伸びを抑えた可能性は否定できません。オバマケア代替案が成立すれば、新規失業保険申請者数の数字にも変化が及ぶ余地を残します。

(カバー写真:SMelindo/Flickr)

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