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米4月小売売上高、Q2は堅調にスタートし前月分も上方修正

by • May 14, 2017 • Finance, Latest NewsComments Off1442

Retail Sales Rebound As Q2 Starts, March Numbers Revised Up.

米4月小売売上高は前月比0.4%増と、市場予想の0.6%増を下回った。ただし、前月の0.1%増(0.2%減から上方修正)を含め2ヵ月連続で増加している。米4月新車販売台数は引き続きさえなかったものの、前月から改善したこともあり4ヵ月ぶりに増加へ反転した。自動車を除いた場合は3月に続き0.3%増と、市場予想の0.5%増を下回りつつ8ヵ月連続で増加した。国内総生産(GDP)の個人消費のうち約4分の1を占めるコントロール小売売上高(自動車、燃料、建築材、外食などを除く)は前月比0.2%増と、市場予想の0.4%増には届かず。前月の0.7%増(0.5%増から上方修正)を下回ったものの、2ヵ月連続で増加した

内訳をみると、主要13カテゴリー中で97項目がプラスとなり前月の7項目から増加した。今回は前月に続き非店舗や電化製品が好調だったほか、建築材/園芸、自動車関連が支えた。一方で、食品/飲料のほか店舗閉鎖が相次ぐ服飾、家具や一般小売が弱い。項目別の詳細は、以下の通り。

(プラス項目)
・非店舗(オンライン含む)→1.4%増>前月は1.1%増、6ヵ月平均は0.9%増
・電気製品→1.3%増<前月は2.2%増、6ヵ月平均は0.9%増
・建築材/園芸→1.2%増>前月は1.7%減、6ヵ月平均は0.9%増

・ヘルスケア→0.8%増>前月は0.7%増、6ヵ月平均は0.4%増
・自動車/部品→0.7%増>前月は0.5%減、6ヵ月平均は±0%
・スポーツ用品/書籍/趣味→0.6%増>前月は0.3%減、6ヵ月平均は0.1%減

・外食→0.4%増>前月は0.2%増、6ヵ月平均は0.4%増
・ガソリンスタンド→0.2%増>前月は0.4%減、6ヵ月平均は±0%
・雑貨→0.1%増>前月は0.4%減、6ヵ月平均は±0%

(マイナス項目)
・食品/飲料→0.3%減<前月は0.7%増、6ヵ月平均は0.1%増
・服飾→0.5%減<前月は1.9%増、6ヵ月平均は0.1%減

・家具→0.5%減<前月は1.5%増、6ヵ月平均は0.3%増
・一般小売→0.5%減<前月は1.5%増、6ヵ月平均は0.3%増
(*百貨店は0.2%増>前月は0.1%増、6ヵ月平均は±0%)

実質個人消費は、4月はインフレ加速も招かず堅調か。

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(作成:My Big Apple NY)

――米4月小売売上高は全般的に3月から改善したほか、3月分も上方修正されました。GDPに反映されるコントロールも2ヵ月連続で増加し、個人消費は1~3月期を上回る期待が高まります。バークレイズは12日時点で4~6月期GDPの予想を2.5%増、アトランタ地区連銀は3.6%増を掲げる状況。アトランタ地区連銀は当初の4.3%増から下方修正していますが、個人消費を2.7~2.8%増と1~3月期からの好転を予測していました。例年より遅れたイースター効果や悪天候の反動もあり、個人消費は4~6月期にまずまずのスタートを切ったかたちです。

(カバー写真:Paul Stein/Flickr)

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