20097041602_74280c0b4b_z

米12月ISM製造業景況指数、再び約13年ぶりの60台に迫る

by • January 5, 2018 • Finance, Latest NewsComments Off641

ISM Manufacturing Index Inches Up To 13-Year High In December.

米12月ISM製造業景況指数、米12月マークイット製造業PMI確報値、米11月建設支出をおさらいしていきます。

米12月ISM製造業景況指数は59.7となり、市場予想並びに前月の58.2を上回った。2004年5月以来の高水準を達成した9月の60.8ににじり寄った格好だ。ハリケーンの復興需要期待で上振れした分がゆるやかに巻き戻されつつあるとはいえ、米株高や税制改革成立もあって、16ヵ月連続で分岐点に乗せている。内訳をみると生産や新規受注、雇用、新規輸出受注、仕入れ価格が前月を上回った。詳細は、以下の通り。

・生産 65.8、16ヵ月連続の分岐点乗せ>前月は63.9、6ヵ月平均は62.4
・新規受注 69.4、16ヵ月連続の分岐点乗せ>前月は64.0、6ヵ月平均は63.7
・雇用 57. 0、15ヵ月連続にて分岐点乗せ<前月は59.78、6ヵ月平均は58.7

・在庫 48.5、3ヵ月連続で分岐点割れ>前月は45.5、6ヵ月平均は50.3
・新規輸出受注 58.5>前月は56.0、6ヵ月平均は56.8
・仕入れ価格 69.0>前月は65.5、6ヵ月平均は66.4

・受注残 56.0>前月は55.0、6ヵ月平均は56.1
・入荷時間 57.9>前月は56.5、6ヵ月平均は58.8

ISMのティモシー・フィオーレ会長は、結果に対し「18業種のうち16業種で拡大した」と明かした。前月の14業種から増加している。今回は木材製品と繊維が縮小。前月は2業種が横ばいだったほか、木材製品と石油・石炭製品は縮小した。

▽米12月IHSマークイット製造業PMI・確報値、約3年ぶりの高水準

米12月IHSマークイット製造業PMI確報値は55.1と、市場予想並びに速報値の55.0から上方修正された。前月の53.9を上回り、2015年2月以来の高水準となる。内訳をみると、生産が11ヵ月ぶりの高水準だったほか、雇用も2014年9月以来で最高を示すなど全体的に明るい内容だった。

クリス・ウィリアムソン主席ビジネス・エコノミストは、結果を受け「上向きな景況感は雇用に表れ、3年ぶりの高水準だった」と振り返る。一方で、原材料の需要増加により「価格引き上げをもたらし、売り手市場の方向へ進む」と予想。成長加速と堅調な雇用、さらに需要の高まりを受けた物価上昇を背景に、「Fedは近い内に追加利上げが必要となる」との見方を寄せた。

ISM製造業景況指数とマークイット製造業PMI、共に低下。

ism
(作成:My Big Apple NY)

――ISMとマークイット製造業PMIはそろって12月に上昇しました。税制改革の成立が追い風になったことは、想像に難くありません。米株高の牽引役が素材や資本財である通り、設備投資の拡大が想定され、製造業活動は年始も拡大しそうです。

▽米11月建設支出、ハリケーン特需の影響が続き住宅・非住宅とも増加

米11月建設支出は前月比0.8%増の年率1兆2,570億ドルとなり、市場予想の0.5%増を上回った。前月の1.4%増(0.9%増から上方修正)を含め、4ヵ月連続で増加している。内訳をみると、住宅が1.1%増と前月の0.3%増を含め4ヵ月連続で増加した。非住宅も0.6%増と4ヵ月連続で増加し、共にハリケーン直撃後の特需を一部反映したとみられる。

民間は前月比1.0%増と、3ヵ月連続で増加した。非住宅が0.9%増と増加に転じたほか、住宅も1.0%増と4ヵ月連続で増加している。公共は0.2%増と、前月の3.5%増を含め4ヵ月連続で増加した。住宅が5.1%増と前月の1.5%減を打ち消したほか、非住宅が0.1%増と4ヵ月連続で増加した。

建設支出の前年比は2.4%増と、前月の3.4%増(修正値)を含め2011年7月以来の増加トレンドを保つ。住宅が7.9%増と2011年6月以来の増加トレンドを維持しつつ、非住宅は1.3%減と6ヵ月連続で減少した。

――アトランタ地区連銀は3日までの経済指標を受け、米10~12月期実質GDP成長率見通しを従来の2.8%増から3.0%増へ上方修正しました。仮に実現すれば、約13年ぶりに3期連続で3%成長を実現することになります。2018年以降も税制改革の影響で設備投資が堅調に推移する見通しのところ、原油価格の上昇もあって物価を押し上げるか注目。Fedの利上げペースは2回程度を予想する向きが多いだけに、インフレ上昇の事態となれば金融市場がボラタイルになりかねません。

(カバー写真:TheLeadSA/Flickr)

Comments

comments

Pin It

Related Posts

Comments are closed.