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米7月耐久財受注、コア資本財は好調な設備投資の調べ

by • August 29, 2018 • Finance, Latest NewsComments Off1615

Capital Goods Orders Likely To Prove Stronger Growth In 2018.

米7月耐久財受注は前月比0.2%増となり、市場予想の0.5%増を下回った。前月の0.1%増(0.2%増から上方修正)から改善。3ヵ月ぶりにプラス圏を回復した。

内訳をみると、輸送用機器を除く耐久財が0.2%増と、市場予想の0.5%増を下回った。前月の0.1%増(0.2%増から上方修正)は小幅に超え、6ヵ月連続で増加している。輸送用機器は5.3%減と、前月の1.8%増(修正値)を下回り、過去4ヵ月間で3回目の減少を示した。民間航空機が35.4%減と前月(1.3%増、修正値)から大幅なマイナスに転じ、輸送機器を押し下げている。米7月新車販売台数が再び1,700万台を割り込んだものの、自動車は3.2%増と2ヵ月連続で力強い伸びを示した。防衛財は8.0%減と、前月の12.9%減(修正値)を含め2ヵ月連続で大きく減少した。

企業の設備投資を表す民間航空機を除く非防衛財(コア資本財)は1.4%増と、市場予想の0.5%増を大きく上回った。前月の0.6%増(0.2%増から上方修正)を含め、4ヵ月連続で増加している。内訳をみると、コンピューター・電子機器1.1%増と、5ヵ月連続で増加した。機械も0.6%増と4ヵ月連続で増加、設備投資の拡大を示唆している。そのほか一次金属は鉄鋼・アルミ関税がEU、カナダ、メキシコへ拡大するなかで0.3%増と、3ヵ月ぶりに増加した。一方で、組み立て金属は前月まで2ヵ月連続の減少を経て、±0%に。電気機器は0.2%減と前月から減少に反転した。

耐久財出荷は前月比1.7%増となり、前月の0.2%増(修正値)を超え2ヵ月連続で増加した。国内総生産(GDP)に反映されるコア資本財の出荷は0.9%増と市場予想の0.3%増を超え、前月の0.9%増(0.7%増)と並び9ヵ月ぶりの強い伸びを示した。4ヵ月連続での増加となる。

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(作成:My Big Apple NY)

耐久財在庫は1.3%増となり、前月の±0%を上回った。出荷の伸びが在庫を上回ったため、荷が減少した結果、在庫相当は直近で最短となった前月の1.60ヵ月から1.63ヵ月に延びた。

――耐久財受注は、GDPに反映されるコア資本財出荷が引き続き好調でした。では、あらためて各連銀が発表する製造業景況指数をみてみましょう。5地区連銀中、NYとリッチモンドが前月を上回りました。一方で、フィラデルフィアやカンザスシティなど、低下した連銀の景況感は大きく傾いています。7月ベージュブックの経済拡大を示す形容詞をめぐり、フィラデルフィア連銀は「緩慢」、カンザスシティ連銀は「ゆるやか」と総括。また、追加関税をめぐってはカンザスシティ連銀が農業の問題として取り上げていました。

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(作成:My Big Apple NY)

6ヵ月先の設備投資見通しは、NY、フィラデルフィア、ダラスの各連銀の平均値で31.2。ハリケーンの直撃を受けた2017年8月以来の低水準だった7月の26.8から、改善しています。

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(作成:My Big Apple NY)

追加関税措置やエマージング諸国の景気鈍化が懸念されるなか、設備投資見通しは高水準を維持しました。7~9月期も、企業の設備投資は前期に続き成長を支えそうです。

(カバー写真:Related Fluid Power/Flickr)

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