Consumer Sentiment Declines While Inflation Expectation Rises In August.
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は96.2と、市場予想の95.5並びに速報値の95.3を上回った。ただし前月の97.9に届かず、7ヵ月ぶりの低水準となる。内訳をみると、現況指数が速報値の107.8から110.3へ上方修正されたとはいえ、2016年11月以来の水準へ低下。見通し指数は87.1と速報値の87.3から下方修正されつつ、ヘッドラインと同じく1月以来の低水準だった。
原油先物が70ドル割れを中心にして推移するなか、1年先インフレ見通しは3.0%と、6月に続き約4年ぶりの3%台に乗せた。5~10年先インフレ見通しは2.6%と、こちらも6月に続き2017年7月以来の高水準を示した。
ミシガン大学消費者信頼感は下方向も、インフレ見通しは再び上向き。
ミシガン大学の主席エコノミスト、リチャード・カーティン氏は、結果を受け「現況指数が今回の落ち込みを牽引し、そのうち購入意欲が物価と金利の上昇が影響し低下した」と振り返る。特に物価上昇が購入意欲を削いだものの、「経済拡大見通しが物価上昇の主な背景にあり、関税は部分的」と指摘。また、消費者は物価上昇が生活水準を押し下げるように受け止めていないと説明しつつ、2018年の個人消費の予想を「2.6%増」とし、一時の2.8%増から引き下げた水準にとどめた。
(カバー写真:Roman Kruglov/Flickr)
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