Consumer Sentiment Rebounds From 7-Month Low.
米9月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は100.1と、市場予想の100.6並びに速報値の100.8を下回った。ただし8月の96.2を超え、6ヵ月ぶりに100台を回復している。内訳をみると、現況指数が速報値の115.2から116.1へ下方修正されつつ、2016年11月以来の水準へ低下した前月の87.1から改善。見通し指数も90.5と速報値の91.1以下ながら、他と同じく7ヵ月ぶりの低水準だった前月を上回った。
原油先物が70ドル割れを中心にして推移するなか、1年先インフレ見通しは2.7%と、6月につけた3%を下回った。5~10年先インフレ見通しも2.5%と、こちらも8月につけた2017年7月以来の高水準である2.6%から低下した。
ミシガン大学消費者信頼感は下方向も、インフレ見通しは再び上向き。
ミシガン大学の主席エコノミスト、リチャード・カーティン氏は、結果を受け「ミシガン大消費者信頼感指数が100台を超えたのは、2004年1月以降で2017年10月、2018年3月、そして今回の3回のみ」と好感した。また今回の上昇は「所得別で下位30%の信頼感が2000年11月の高水準となり、全体を牽引した」と指摘。逆に所得上位30%の信頼感は2018年2月の111.9でピークアウトしたが、「所得別の一連の結果は広範囲にわたってセンチメントが上昇していることを示す」と分析する。追加関税措置をめぐっては、引き続きネガティブなコメントが目立つといい、2018年の個人消費の予想につき同氏は「2.6%増」で維持、一時の2.8%増から引き下げた水準にとどめた。
(カバー写真:Jocelyn Kinghorn/Flickr)
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